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平成14年 6月定例会(第4日 6月13日)

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  1. 直方市議会 2002-06-13
    平成14年 6月定例会(第4日 6月13日)


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    平成14年 6月定例会(第4日 6月13日)                  平成14年6月13日(木) 1.会議の開閉時刻  開議 10時00分            散会 13時54分 1.出席及び欠席議員の氏名          1番       橋 本   長          2番       石 田 一 人          3番       有 田 忠 之          4番       村 田 武 久          5番       堀   勝 彦          6番 (欠席)  安 田 周 司          7番       松 田   曻          8番       中 村 幸 代          9番       大 島 九州男         10番       松 尾 大 策         11番       田 代 英 次         12番       田 代 文 也         13番       友 原 春 雄
            14番       松 田 英 雄         15番       貝 島 悠 翼         16番       安 武 俊 次         17番       渡 辺 和 幸         18番       今 定   正         19番       那 須 昭 生         20番       吉 田 利 憲         21番       太 田 信 幸         22番       澄 田 和 昭         23番       村 上 圭 吾         24番       宮 近 義 人         25番       青 野   一 1.職務のため議場に出席した事務局職員職氏名         議会事務局長    青 柳 剛 機         次    長    木ノ内   平         係    長    藤 原   守         書    記    藤 木 孝 一 1.説明のため出席した者の職氏名         市    長    有 吉   威         助    役    向 野 敏 昭         収入役       其 田 浩 和         教育長       飯 野 良 治         企画財政部長    則 松 正 年         総務部長      山 上   浩         市民福祉部長    丸 本 直 彦         生活経済部長    大 塚 進 弘         建設部長      森   定 行         教育部長      青 柳 公 一         消防長       田 村 耕 造         水道局長      舌 間 英 規                   各課長省略 1.会議事件 一般質問 ┌─────────┬────────────────────────────┐ │  議 員 名  │質   問   事   項               │ ├─────────┼────────────────────────────┤ │  吉田 利憲  │1.市職員の職務遂行上の意識について          │ │         │(1)目的意識を明確に                 │ │         │(2)民間企業意識で企画・立案を            │ │         │(3)調査活動を十分にして欲しい            │ │         │2.須賀神社の隕石について               │ │         │(1)博物館で展示するようなものではないか       │ │         │3.福智山ダム建設事務所跡の買収問題について      │ │         │(1)買収後どのように考えているのか          │ ├─────────┼────────────────────────────┤ │  石田 一人  │1.市道整備について                  │ ├─────────┼────────────────────────────┤ │  堀  勝彦  │1.感田地区文化財保護について             │ │         │2.福智山麓幹線道路について              │ │         │3.境橋架け替えについて                │ ├─────────┼────────────────────────────┤ │  大島九州男  │1.障害者支援費制度について              │ │         │(1)改正点と今後の見直し               │ │         │2.福岡県鞍手保健所と福岡県鞍手福祉事務所の統合について│ └─────────┴────────────────────────────┘ ○議長(青野 一)  おはようございます。これより本日の会議を開きます。  本日の議事は、お手元の日程表のとおり進行を図りたいと思いますので、御了承願います。  昨日に引き続き一般質問を行います。質問の順序といたしましては、昨日同様、議長より順次発言を求めますので御了承願います。  20番 吉田議員の質問を求めます。                (20番 吉田議員 登壇) ○20番(吉田利憲)  おはようございます。20番の吉田でございます。  3点通告出しております。例会のごとく少し興奮気味で、自分で後何言ったかわからない、相手の言うことが耳に通らないというのが現状でございます。きょうは、そういうことがないように落ち着いてやりたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。  質問に入る前に、私の感想を述べさせていただきたいと思います。  直方市の行政も一般の家庭と同じことだというふうに考えております。収入が多ければ、いい車を買い、別荘をつくり、子供たちは、いろんな洋服とか趣味に徹底させることもできると思うんです。ところが、収入が少なければ、それに応じた生活をやらざるを得ないと、それは何かといいますと、いろんなものを切り詰めて倹約していかなきゃならんというふうに思うわけです。  これが基本でございまして、ただ、大変この5月ごろから、私はうれしくてしょうがないということを御披露申し上げたいと思います。どういうことかと申しますと、4月に中学校の人事異動がありまして、植木に校長が新しく赴任されました。2カ月間の間にどういうことが出たかと言いますと、まず、植木中通信というのが月2回配布されるようになったわけです。1号目につきましては、私もほっと読んで処分しました。ところが、すぐ半月後に2号、また翌月に3号、4号と、既に今5号が来ております。この内容は、やはり先生方がつくっているんだろうと思いまして、校長にお会いしました。校長は、自分で全部つくっているということに驚きを感じました。  ただ、植木中通信をつくるだけならばともかく、内容的に随分変わってきたというのが実感としてその場で受け取ることができました。まず、中学校に行ったときに、二人の子供がすっと横を通りました。走って行っている状態でした、一人目の子供は何も言いません、二人目の子供が「おはようございます」と、あいさつをしていったんです。何気なしにそれを受けとめておりました。その後に、校長に通信の1号をいただきたいということから話を進めていきましたら、校長いわく、植木中学に赴任してきまして、子供たちは校歌の1節目、1小節と言うんですか、1番だけしか知らないと、先生もそうだそうです。これはとんでもないということで、急遽先生から生徒に当たって、全部植木校歌を覚えるようにという指示を出されたそうです。  それから、あいさつ運動、子供がしましたかって、私に言われたんですが、二人会って、一人だけしましたよって話をしました。どうもそのあたりでおかしいなと思ったら、「先生どこからお見えになったんですか」って言ったら、一中だというお話なんです。さもあらんというふうにそのときは実感をいたしました。前回の議会におきましても、人間関係として、まずあいさつからということをこの場でお願いしたんですけども、それが一中を過ぎて既に植木中にも反映しておると。あいさつの仕方にしても、ただ単に、あいさつだけじゃなくして、節度を持ってあいさつをしなさいと、何か5秒間だそうですね、1、2、3、4、5で戻ると、それほどまで徹底してあいさつの仕方を指導しております。  それから、授業時間のけじめをつけたいということで、始める前に何秒でもいいから、ベルが鳴る前机に座らせておきなさいと。終わったら、言葉の途中であっても、その授業は打ち切りなさいと、区切りをきちっとつけるということだと思います。帰るときにたまたま玄関まで行っておりましたら、ベルが鳴りました、始まりの時間の合図が鳴りました。二人の子供が右・左に向かって脱兎のごとく教室に向かって走り込んで行っていました。それを見たときに、この2カ月間で校長の意思が生徒までに伝わっているということを実感いたしました。これで植木は大丈夫だなと。恐らく直方一の植木中になるんじゃないだろうかという期待を抱いておるところであります。  これは、行政にも通ずることだというふうに思いますので、最初にお話したわけでございます。その中で、議員3人と嘱託長7人ですか、約10人に郵送で送ってもらっておるわけでございます。これも年間にすると、ばかにならないと。私勝手なことですけれども、これ生徒に持たせたらどうですかという提案をいたしました。先生としては、予算的にちょっと心配もしておったところだと、生徒に持たせるのはどうだろうか、家がわかるだろうかというお話だったんですけども、それは、中学にもなれば、家を尋ねていくのは当たり前の話だというふうに、私は思うんです。  今の子供たちは、すべて親が囲って抱いて、ちやほやしていっているから社会に出たときに、本当の生存競争に打ち勝てないのが現状ではないかというふうに私は思うわけであります。そういうことで、ほかにも話をしたんですが、だめなことはだめとはっきり頭から拒否されました。そういうところが、大変私は理解、納得でき、すばらしいなというふうに思ったわけです。  そこで質問に移らしていただきますが、また質問に移る前に、この3月から6月までにかけて、市長の考え方等が、時間外の問題からいろいろわかってきました。成人式についても、とにかく市長としては、本当によくやられておるなというふうに私自身は思っております。しかし、果たしてそれが職員まで通じているかなということを考えますと、少しどうかなというふうに思うわけです。したがって、中学の例を、校長から2カ月間で生徒の末端まで届いているという実態を申し上げたわけでございます。直方市の行政においても、市長の意向が末端までスムーズに届くようにしてほしいということを希望するわけです。  そこで、1番目の質問としまして、市の職員は目的意識を明確に持ってもらいたいという質問をいたしております。これ、どうもはっきり内容がわからないだろうと思います。議員皆さん御承知のように、過去議会で体育館のライン問題を何回も取り上げました。どうも私自身としては納得いかない。成人式もことしの1月にしましたけども、発起人会も、当事者による新成人による発起人会をつくりました。これがつぶれました。この内容の経過にしましても、大体成人式というのは、だれのためにやっているのかなというふうに、私は思うんです。大人のため、教育委員会のため、市長のためにやっているものではないと思うんです。それを何かわからないところで変なふうになってしまったと。したがって、大体目的は何なのかなというふうに理解ができない面が多いわけです。  次に、道路買収にしましても、不特定多数の方がどんどん通るところであれば、当然これは時代の流れとともにやっていかなきゃならんと。金がかかってもやるべきだというふうに思います。ところが、不特定多数でないところでも、やはり用地買収して拡幅という問題があるのを見受けられます。そういうことが、大変問題でないだろうかというふうに思います。  また、買収単価にしても、これはそのときの内容によっていろいろ変わると思うんですけども、一般的に高いんじゃないかと。これはどういうことかって言いますと、議員御承知のように、市が公務用地として買い上げる場合は、5,000万円まで、たしか無税になると思うんですけども、そうなりますと、普通単価並みで買っても、無税になるだけ実質的には高くなると。そういうことを職員の方は御存じかなというふうに、私自身は疑問を持つわけです。  次に、民間企業意識企画立案をということで出しております。これは、後で掲げております3番目の福智ダムにも関係してきますけども、どうも理解できない。例えば広域火葬場の問題で、きのうの今定議員の質問の中で、宮田と若宮が一緒になろうと、そこで私もウンとうなったのは、どちらも今火葬場がないと、何とかしなきゃならんということが基本的にあるんじゃないだろうかというようなお話に私は受け取ったわけですけども、それならば、行政改革委員会では申しましたけども、直方の火葬場は、昔から4釜、現在も4釜です。昔に比べて石炭時代と違いますから、火葬時間は著しく短縮をされておるわけです。  そうすると、あくまでも直方が単独で今後いくというならとにもかく、合併という問題が控えておりますけども、こういうことを、過去から直方市がやはり中心都市として、また、合理化面、民間企業的な感覚でいきますと、一部事務組合でするのが全国の流れですから、それは安上がりになるということが基本理念にあって仕組まれておる。昔は火葬場にしても担いで行かなきゃならん。ところが、現在では霊柩車で送ります。御承知のように、北九州市におかれましても人口100万人で、東部斎場西部斎場の2カ所、中心から行きますと相当の距離があると思うんですけども、車の時代ですから、何も問題はないと。そういう時代に反映した動き方っていうのはされてないんじゃないかなというふうに思うわけです。  したがって、もう少し民間的企業の意識で企画立案をして合理的にやっていただきたいと。こういうことを考えてやっていただいているかどうかをお聞きしたいと思います。  それから、次に3番目に、調査活動を十分にしてほしいということを提案しております。これは、やはりさっき申しました3番目にも影響しておりますけども、また、行政改革委員会が設立されました。この中で見ましたのは、確かに時間外は、3月議会で上げましたように、予算的には減っております。減っておりますけども、それぞれを分解、別に難しい話じゃない、ただ並べてみただけです、そうしますと、随分直方は多いなというふうに思うわけです。皆さんのお手元にあげておりませんが、うっかりしましたんですが、中間市の当初予算と比べてみました。そうしますと、相当に直方の方が、超過時間が高いということが如実に出ております。  何を言わんかと申しますと、行政改革委員会とは何ぞやということになってくるわけです。行政改革は、私から言うまでもなく、合理化していくことだろうと、それから経費を少なくすることであろうというふうに思うんですけども、そうした場合に、ただ単に中間1市と比べてみても、予算的には、随分直方の方が多いということが言えることは明確であろうかと思います。したがって、そういうことを調査されているのかどうなのかをお聞きいたしたいと思います。  2番目に、須賀神社の隕石についてでございますけども、隕石のあることは、私も昔から知っておりますが、一度も見たことがありません。大したものじゃないという感覚でございます。先日も、あることがあって星野村に行きまして、天体望遠鏡で、その日は曇りだったから何も見えないんですけども、学芸員が、どちらからお見えになりましたかっていうことで、直方から来ましたという話をしました。そしたら、直方はすばらしいですね、去年行きました。何で直方にお見えになったんですかって私聞きました、直方の隕石は世界で一、二を争うような隕石じゃないですかというお話だったんです。目の覚めたような思いだったです。  過日、須賀神社にお願いしまして見せていただきました。お話によると、やはり遠くの秋田県とか、東北の方からもお見えになっているそうです。今は厳重にプラスチックで囲って、手で触れない状態にしてあります。だから、外から全部見えますけども、日本でいえば、恐らく一番だと思うんです。皆さん御承知だと思いますけども、年代的に落ちた時期がはっきりしているということは、世界に数少ないって言いますか、一、二を争うような隕石だということを業界では言われておるそうです。  とするならば、これを直して、じっと須賀神社でお持ちになるちゅうことはいいことかもわかりませんけども、直方として、日本全国で一番古い隕石ということを宣伝すると、魁皇と同じように、直方の隕石はすばらしいというふうに、その筋では広がっていくんじゃないかと。したがって、これをもう少し活用する方法はないんだろうかというふうに考えます。  3番目に、福智ダム建設事務所の跡地の買収についてお尋ねいたします。  福智ダムが来年あたり完成するそうですけども、この福智ダム建設事務所を直方市が後簿価で買うという話を聞きました。そんなもの買わん方がいいよということを進言いたしました。何するのって言ったら、生涯学習の拠点基地にするんだというようなお話でした。本当に使えるのかなと、現地を見ないとわかりませんから、すぐ現地に飛んで行きましたら、たまたま地元の対策委員長の方とお会いしまして、知り合いだったもんですから、内容をいろいろお聞きしました。  その中で、熊本県の緑川ダムっていうのがやはりダムの横にキャンプ地ログハウスを相当建てておると、緑川ダムの方から言わせますと、直方市の方が、北九州、福岡、人口100万人ずつの両都市が控えているんだから、熊本の緑川ダムキャンプ地よりも人がおいでになることは多いんじゃないですかというアドバイスを聞いたんです。そんなふうに開けるならいいなと思いまして、すぐ行ってみました、全然けた違いです。土地的な関係から見ますと、まねしようたってまねできない。費用にしても莫大なものになる。一つのグランドから、それから、海洋センターって言うんですか、プールから、キャンプ地から、それから何ですか、カヌーとか、ボート、基地とか、いろんなものが設備されていまして、キャンプ場にしましても、焼肉ハウスとか、とにかくあれだけやるのは考えただけでもぞっとしますので、話にならないというふうに思いました。  当初考えておりましたのは、跡地を生涯学習の拠点とするならば、それでログハウスをつくったらいいという感覚でいきますと、近くに天体望遠鏡をつけたらどうかなというふうに私は思ったわけです。過去20年ぐらい前でしょうか、久重町だったと思うんですけど、ペンションきのこ号っていうペンションがございました。そこに天体望遠鏡を個人でつけているわけです。たまたまだったんでしょうが、土星がきょうきれいですよ、ごらんになりませんかっていうことで見ました。その印象はいまだに忘れられません、土星っていうのはすばらしいなと。ここは素人なんです、ほかの星もそんなふうにきれいなのかと思っていましたら、星野村の学芸員いわく、それは15、6年か20年ぐらい前でしょって言われたんです。いつも見えるんじゃないんだそうですね。  そうしますと、この案もどうかなというふうに思うわけです。将来どうしても買わなきゃならんのなら、むだ遣いになるんじゃないだろうかと。利用法をどう考えたらいいのか、いうふうに考えるところでございます。したがって、福智ダム建設事務所跡地買収について、どういうふうな考え方、計画があるのかお答えを願いたいと思います。  これで、1回目の質問を終わります。 ○総務部長(山上 浩)  20番 吉田議員の1点目の市職員の職務遂行上の意識についてということで、3点御質問がございました。1点、2点、3点ございますけども、総括的というか、述べさせていただきます。  議員おっしゃるとおりで、今言われていることは、市長が常々言われていることでございます。1番、2番、3番ともそうでございます。このことが、議員の言われるのは、いかに職員末端まで徹底するかと、こういうことでございます。これは意識改革でございますので、私どもも全力を挙げて市長の思いを下まで届けなきゃいけないと、こういう思いでおります。ただ、いかんせん人の世界ですから、思いがそれぞれ違いますので、意識改革っていうのは非常に難しい面もございますけども、これは徹底してやっていきたいと思います。
     特に、個々に例を挙げられましたけども、内容的にはいろいろございます。買収単価の件とか、これは当然、今市長が言われていることは、ことしの年頭1月4日も、ことしのキーポイントは合併と財政再建と。今、市長の一番言われることは、常に財政でございます。そういう面では、いろいろな事業をするにしても、経費をいかに落とすか。買収単価も当然そうなってまいりますので、ただ、こういうものにはそれぞれの計画がございますので、どうしても事業が進まないときには、交渉の結果により少し高目になったり、そうかといって抑えられる分もあれば、いろいろあろうかと思います。かといって非常なことはできませんけども、そういう努力はしているつもりでございます。また、いろんな面でもあろうかと思います。  2点目の火葬場の件につきましては、さきも述べましたように、これは他市町との政策的ないろんなことがございますので、そのことについては、直方市が云々というのは非常に発言としては難しいんではないかなと思いますし、今、宮田、若宮の火葬場の件もございますけども、これをどうこうっていうことは、直方市が言及するという立場ではないのではないかと思います。そういう面では、じゃ直方市関係ないのか、そのことによって、いろいろ関係はある分もあろうかと思います、方向の行き方次第によってはですね。ただし、それを今言及するっていうことは、非常に失礼なことではないかなと、こう思っておりますので。  ただ、市長が民間企業的な意識でということで常々言われている、例えば火葬場の件にしても、直方市は4基、予備1炉、そして料金についても、他市の料金、その中間に4町に対する料金というのを入れて、いわゆる将来にわたってのこういうことっていうか、先々を見越したいろんなことに布石を打たれております。これは当然、今までがこうだったからという踏襲する考えではなくて、新たな考えでそうされていると思いますし、そういう面では、当然民間的な思考っていうのは要ろうかと思います。特に、民間的思考で一番大事なのはやっぱり経費の面ではないかと思いますので、そういう面では、市長から言われていることが、我々も日常的に言われておりますので、いかに必要か。  3番目の調査研究をしているかと、手元に中間市の資料をいただきました。私どもも調査研究をいたしております。議員さん言われましたように、超過勤務手当について、この場で明言しておきたいと思います。直方市の超過勤務手当は、他市に比べて高い、これは、私はっきりと言っておきます。これは、総務部長として、私の立場として、また、幹部職員として、これをどう適正にするか、これが今直方市の大きな課題でございます。これは徹底してやっていく、このことを議員の前で明言しておきたいと思います。これは、日常的に何十年も職員としてくれば、こういうことが当たり前と思っている人もいるかもわかりませんけども、直方市の超過勤務手当は、他市に比べて高いということをはっきり言っておきたいと思います。  ただし、議員さんが言われましたように、それをどうするのかと、今お手元にいただいたその資料は、確かに中間市と比べて、これは議員さん独自でつくられた分なんで、感謝しておりますけども、例えば款項目でいくと、中間市の款項目にあって直方市の款項目にない分とかありますので、あったところだけを出されていると思います。それが中間市と直方市の実態が合うのかと、資料としてですね、ということになると、完璧な資料ではないと思うんですね。  例えば職員数についても、中間市の職員数、飯塚市の職員数、直方市職員数、春日市の職員数、そうすると、ごみが直営のところと直営でないところ、いろんな幼稚園を持っているところ、保育園を持っているところ、いろいろ違いますので、こういう資料、確かに直方市も実態調査しておりますけども、それをこういうのがあるよって、ポンと言って職員に資料を出して、だからこうだぞっていうふうに一概に言えない部分がありますので、その資料をもとに、私どもが、どうその資料を吟味して、職員に徹底するかと。  出た資料だからってポンと渡すということは、非常に無防備かなという気もいたしますので、吟味をして、ただ、こういうものは、結果としてならなければ意味がないことなんで、努力していきたいと思いますし、また、基本的にやっぱり意識改革、こういうものであろうと思いますので、幹部以下徹底していきたい。  ただし、そういうことをしていくという意識表示、我々が努力すればするほど、まじめな人がより努力する、こういうことが往々にしてございますので、まじめな人が損をしない、そういうことをどうしていくかっていうことも、私どもとしては考えていきたいと、こう思っています。調査研究も、より市長からの指示でございますので、徹底して、超勤に限らずあらゆるものについて調査研究はしていきたいと、こう思っております。以上です。 ○教育部長(青柳公一)  20番 吉田議員の2点目、須賀神社の隕石について、そして、3点目の福智山ダム建設事務所跡の買収をどのように考えているかにつきまして、私から答弁をいたします。  2点目の須賀神社の隕石でございますが、これは、目撃記録を伴う世界最古の隕石と言われております。当隕石を収納してあります桐箱のふたの裏側に、貞観3年4月7日に納むと記入されております。この貞観3年と言いましたら、西暦861年ですので、今から約1140年前の平安時代でございます。昭和55年ころに、国立科学博物館の村山先生を初めとする方々が隕石を見に来られ、成分分析、そして年代測定を行われました。そのときの結果は、隕石そのものの落下年代を測定する方法はなく、隕石の収納されている霧箱の年代を測定して1450年前のものであるという結論に達した経緯があり、市としても、重要なものであるということは十分承知をいたしておるところでございます。  展示公開をする件につきましては、対象物件が文化財に指定されている場合は、教育委員会は、公開の勧告を行うことができますが、この隕石は、現時点では未指定であります。直方市文化財保護条例の第4条で、有形文化財の指定については、所有者の同意を得なければできないことになっております。私どもも、所有者であります須賀神社に赴きましてお話をさせていただきましたが、現時点では、公開する気持ちは持っておられないということでございます。  そして、3点目でございます。  福智山ダム建設事務所跡の買収をどのように考えているかということでございますが、このダム建設事務所につきましては、平成9年に、県のダム周辺環境整備事業計画におきまして、ダム工事が完成した後は、野外訓練センターとして位置づけ、市の生涯学習施設として、安価で譲渡を受けるという計画がなされたところであります。その後、ダム建設事務所の建設方法に変更があり、そのため、譲渡を協議する中で、条件等に相違が出てきており、合意に達しておりません。現在市としましては、県に対しまして借り上げの陳情をいたしておるところでございます。  その活用方法はということでございますが、どのように考えているかということにつきましては、現在は県との譲渡問題が協議中でございますので、現段階では、まだはっきりしたことは申せませんが、基本的な活用方法といたしましては、その周辺の環境を生かした、つまりダム本体の周辺や、現在の内ヶ磯ダム及びキャンプ場、さらには、福智山、鷹取山への登山口でもありますので、このような自然環境を生かした施設として、青少年の健全育成の場として、また、市民の皆様に憩いの場となるような、心和めるような施設にしたいと考えております。以上です。 ○20番(吉田利憲)  まず、目的意識民間企業意識での企業立案を、調査活動を十分にしてほしいと、この三つのことについてでございますけども、行政改革で言いましたように、行政改革では、この5年間の計画を立てられまして、職員数を57名ですか、減にしてきたというふうに発表をされておるわけです。ほかには細々とした倹約事項の発表がありました。それを聞いておりますと、なるほどな、よくやられたなと思いました。ところが、過去において、議員に全部配られたんですが、福岡県市町村要覧、昔からこれは出ておるんです。前、私が議員に出ていたころは、議員には配ってなかったんです。私は、あることから地方行政課、県に行きまして、こういう資料が欲しいと言いましたら、こういう本がありますよとちゅうことで、そのころは2冊でした、それをいただいて、この議会でいろいろ財政上の問題をお尋ねしておったんですが、3年ぐらいしましたらストップされました。県が出さないと言いました、おかしな話だなと思いました。後から聞きますと、県会議員にお願いすると、やっぱりその資料は手に入るわけです。うがった考えですけども、私の質問がしゃあしいからとめられたなというふうに、そのときはひがんで考えておりました。  この人員の件ですけども、今考えてみますと、資料の一番けつにつけておりますけども、この福岡県市町村要覧っていうのを、ただ並べてしただけなんです。この最後のところを見ますと、一番これわかりやすいのは、1,000人当たりの職員数っていう段がございます。人工的に上から並べておりますので、13番目に直方市、1,000人当たり直方市の職員は8.66人いるという表示になっております。これで見ていきますと、直方よりも人口の多いところで、1,000人当たりの多いのは大牟田市の9.57人というのがあります。直方より人口の少ないところでは、田川市が10.47、甘木市が8.72、大川市が8.66、山田市が12.67という数字が出ております。これは、人口が少なくなったから職員をぐんと減らすというのはなかなか難しいと思うんです。逆のことで、多い方が少ないのは当たり前ということです。  そういう点から見ましても、中間的な存在であります直方市の人口1,000人当たりの職員数は多いということが言えるんじゃないだろうかと。ただ、先ほど山上部長が言われますように、分析の仕方が、ただ並べて見ただけですから、いろいろ問題があるかと思います。それは、あなたたちの本職が突っ込んで研究してほしいということなんです。だから、行政改革で言われますと、確かに自分たちが決めたことだからずっといかれますから、よかったなと思いますけども。こういうようにほかの面と比較してみますと、直方市の人員がまだまだ高いということが言えるんですね。加えて、先ほどから上がっております超過時間にしたってべらぼうに多いと。  これは、実際いったら、中間市との比較の問題のときは、向こうも決算書が出ませんもんですから、予算で比べるしかないと。そのあたりが、行政間同士で内容的に調べていただけるならば、もう少し突っ込んで調べられるんじゃないだろうかというふうに思うわけです。  最後の3番目のところに人件費というのがありますけども、これにしても、数字的に直方は多いということが言えると思います。職員数が多ければ、当然人件費が多くなるのは当たり前かもわかりませんけども。この表の中で、私が一番疑問と思うのは、消防職とか、技能労務者の関係で、一部事務組合にいった場合はどうなっているのかという問題は当然含まれております。  そしていきますと、よほど分析をよくしないとわからない点はありますけども、例えば、この中で一番おかしいなと思いましたのは、教育職っていう欄があります。何だろうかと問い合わせました、それは市よりも那珂川町が68人という教育職がおるから、何だろうかといったら、あそこは高校を持っているからですね。町で高校を持っているというのはすごいなと思いました。ほかのところは、大体幼稚園関係だというのがわかりました。そういうことを考えますと、分析の仕方っていうのはいろいろあると思うんですけども、もう少し予想を、いい悪いっていうのは比較の問題だと私は思うんです。試験の点、100点満点で50点だからと、おまえ50点しかとらんかと怒りましても、ほかの人が40とか30であったら、いいということですね。ほかの人が皆80、90だったら、50点はべらぼうに悪いと。だから、比較の問題だと思うんです。そういう面では、よそを比較して調査して、いいところはどんどん取り入れていくという考え方に、行政としてはなっていただきたいなと。  だから、用地買収の問題で土地単価が高いというようなことを先ほどから言っております。これにしましても、よそはどういうふうにやっているのか、やはりよそに見習うべきところはあるかないかを調べていただきたい。そういう面から調査活動をもう少しやってもらわないかんというふうに思うわけです。したがって、これはもう部長としては、よくおわかりのことで、私のようなぼんくらではないですから、十分お感じなっていることと思いますので、正式な職員じゃなくても嘱託でも何でもいいですから、ぽっと調べて分析させていただいたら、随分いろんな面がわかるんじゃないだろうかと。それを参考にしてやっていくと。  ところが、何ぼ調べても、表にしても、先ほど申しましたように、市長は一生懸命であっても、植木中学のように末端まで届かないと、何にもならないんですよ。どこに欠陥があるのかということですよ。そうすると、これは一つの流れとして、市長は思われても、助役以下がどこでそれが血栓しているのかと、詰まっているのかと。ただ、あいさつは何ぼかよくなりましたね。そういう意味では、努力すれば報われますけども、その詰まったところ、例えば残業時間の問題、あなたに言いましたら、残業の時間っていうのは、全部頭に入れてチェックしていますというお話を、過去から聞いております。  しかし、詰まっていることがわかっていても、多いとわかっていても、それをどうして対応するかっていうことをすぐやらないと、何も意味がないんだと。だから、山上部長にお願いしたいのは、即実行をどうするのかと、私が言ったら、もう超過時間なんかつけるなと言いたいぐらいです。それだけつけなきゃならんのなら、もう少し分析して、職員数をそこはふやさないかんのかということになるわけですけども、よその市町村はどういうふうにやっているのかというのを調べて、最終決断を下していただきたいということを要望にしておきます。  それから、須賀神社の隕石についてですけども、今度行かれて、展示するつもりはないと、御希望は。向こうの意向だということですけども。何しろね、こちらが何も基本的なものを持たないでね、ただしたいから貸してくれんかねって言ったら、だれでも貸しませんよ。だから、博物館なんか行ってごらんになったらわかるでしょう、すべて、その博物館が購入したものじゃないんです。だれだれ家所有、だれだれの所有、大体そこでお預かりして、広く一般の方に展示すると。ということについては、余り反対はないと思うんですけどね。  この隕石を考えてきますと、直方市史の下巻に出ておりますけども、白色と黒色のおきなの面が写真に出ていますね、御存じですか、最初の方ですよ。なぜかというと、それはそれだけの価値のあるものということなんですね。どういうことかというと、植木役者が守り神として、歌舞伎役者が守り神として持っておったものなんです。川棚町に行きますと、それは博物館に入っております。川棚の一座が、歌舞伎役者の一座があったわけです。当然これは個人の持ち物ですけども、お借りして皆さんに広く見ていただく。  これはもう昔の話ですけども、図書館の学芸員の女性の方が、ぜひ見たいということで、私は日吉神社にあるだろうと思って問い合わせましたら、ないと。あるところにありました。いろいろ聞きますと、先々代の方がお持ちだったんですが、先代の方のお話の中では、1年に一遍出して、床の間で御神酒をあげて、陰干しをされておったということをその場で聞きました。学芸員がなぜ見たかったかと言いますと、直方市史の下巻で見ますと、白と藍色なんです。これは、本来は白と黒じゃないと一対でないということが、学芸員が疑問として持たれたわけです。したがって、実物を見たいということだったわけです。見ますと、白と黒なんです。これもやはり歌舞伎だってたくさんありましょうから、この近くでは余りないんじゃないかと。今のところ恐らく、その家で収納されたまんまじゃないかと思うんです。やっぱり1年に1遍とか、2遍とか出して、乾燥といいますか、陰干しをしてすべきものじゃないかなと、ただ直し込んで湿気で汚れてだめになるんじゃないかなと。  そういう意味のことから考えると、もう少し考えていく必要があるんじゃないだろうか。単に貸してくれって言うのは、さっきから言っていますように、調査研究を少ししていただきたいと。どういうふうな関係で、どこどこに置いて、どういうふうにしてという具体的なものを考えないと、ただ置かしてくれませんかなんて言ったら、だれだって嫌だって言いますよ。そのあたりはもう詰めません。要は、もう少し具体的なものを考えて、計画して、こういうことでひとつ直方市のためにお力添え願えませんでしょうかというお願いに行くべきじゃないだろうかと。どうも聞いた範囲内では、簡単に行かれたんじゃないかなというふうに勝手な邪推をしておりますけども、その点も少しお考えになっていただきたいと思います。  それから、福智ダム建設事務所跡地の買収についてですが、何回もあなた方とお話したんですが、最初に私が会って話を聞いたときに、福智ダムの事務所跡を買うと言った。そんなのは買わない方がいいよと、何にするのと。ほったらかして、向こうが困っちゃったら、もらってくれって言うんじゃないかなと。それで、もらわないで置いておけば、税金かからんじゃないかと、そういう簡単なことを申し上げておったんです。  ところが、現地に行きますと、事務所そのものが普通の事務所じゃないですか、後施設的に使えるような、外観です、中へ入れませんから、外観的にちょっと変わっているなと、それはどうも市から要望して、そういうことになったという話に聞いております。とするならば、当初から、さっき言ったように、キャンプ地があるとか何とかおっしゃいますけどね、キャンプ地ログハウスなんかありますかって、あったにしてもひっくりがえっちゃって使えない状態じゃないですか、現実的に使っている方がいますかっていうことです。  ただ単にいきますと、いろんな問題がある、現地を見に行きましたときに、堤防の上から、吉田議員どう思うって、あの下の木が立っている20メーター幅で100メーターぐらい真っすぐ木が立っているんですけど、あれに階段をつけるって市が要請しよるよと、あんなの必要かなというふうに私聞かれました。直方市そんなことを言っているのと、まず危険だなと、一つ間違うと下まで転げ落ちちゃったら即死するんじゃないかなと。  なぜつけるのと言いましたら、山道ですから、大きい車が通るような道がらせん形でひいてある。それは、福智山を登る人がぐるぐる回るのが嫌だと、したがって、直線的な階段がいいとかいう話を私に言われました。おかしな話しなさんな、登山家っていうのは、一つのルールに基づいてやるんじゃないの、そういう意見を通すならば、福智山で真っすぐ階段をつけるって言ったら、つけるのかって、私皮肉ちゃったんですけども、私は必要ないと思うんです。そういう一つの計画の甘さっていうのがあるんじゃないですか。だから、生涯学習の拠点にするというお話ですから、具体的にどういう考えのやり方をしようとしているのか、二回目の質問をさせていただきたいと思います。  以上で、二回目の質問を終わります。 ○教育部長(青柳公一)  20番 吉田議員の3点目の福智山ダム建設事務所の跡地の活用の件でございます。これをどのように活用していくのかという市の計画でございます。これは、市の活用方法につきましては、昨年度3回ほどワークショップというのを実施いたしております。これは、市民の方に参加をしていただいて開催したものでございますが、延べ170人くらいの御参加をいただいて、その整備課題について検討をいたしております。  それから、この施設をつくるに際しまして、事業手法といいますか、我々といたしましては、これを単費で行うのではなく有利な補助事業、それとか有利起債事業、そういったふうなものに採択をされるような計画をしていきたいと思っております。いろいろ施設につきましては、いろんな御意見等がございます。これらにつきましても、今後の検討課題ということで御理解をいただきたいと思います。 ○20番(吉田利憲)  また、私の一番嫌な回答の仕方をされるわけですね。なぜかというと、質問しているのは、将来拠点としますけども、例えばどういうものを対象で宿泊施設にするのか、どういう学習の場にするのか、水辺の何とかといって、とにかく飾り文句ばっかりなんですわ。水辺のって、どういう計画をしていますかって私は聞きたいわけですよ。それによって人が来るか来ないか。  例えば福智山ろく花公園ですか、大変直方市としては金をかけてつくられたんです。私から言ったら嫌でしょうがありません、あんなの二度と行くかっていう気持ちです。どういう人の対象のためにつくったか、何のためにつくったかっていう目的がはっきりしてないと思うんですよ。  ただ単に花を植えている、例えばアジサイ何百本植えています、何千本植えています、飛んで行きました。ところが、アジサイにそのころ凝っていましたので、どういうアジサイがあるのか、珍しいアジサイがあるのかって行ってみましたら、ありふれたアジサイだけなんです。そういう知識を持った人が直方にいないかっていったら、いるわけです。市の職員の中にいらっしゃるわけです。そういう人の意見を参考にしたのかって聞きたいわけですよ。  したがって、ただ単に、今いう補助金にしたって、起債にしたって、単費が出ることは間違いないんでしょう。したがって、金を投資しても市民のために喜ばれるという格好であれば、それは起債であろうと、単費であろうと補助事業であろうと、何でもいいわけですよ。ところが、補助事業だ、起債だってやりましたが、だれも来なかったらどうしますか。ワークショップとか何とかでされたって言うんですね。これは向こうの方に電話をしますと、全然話が違うんですよ。1回目はある程度来たと、2回目は人が集まらない。したがって、立場に困っちゃって、隣組から人を駆り集めて無理やりに参加させたと、私はどっちが正しいか知りません。ただ、相手側の関係から言いますと、そういうことを言われております。  だから、この場で言われるとね、130人かなんか来ちゃって、ワークショップで研究したって、えらいされたように思いますけども、ほかの面からの人の意向としては、話にならないという言い方なんですよ。だから、そういう言い方はもう少し考えてほしい、本当に調査っていうのは、どういう格好でされたのか。だから、今聞いているのは、生涯学習の拠点とするとちゅうなら、どういう設備をして、今後どういう格好にするんだということを言ってもらわないと、買い取る、ただ表面だけつくろっているんだとしか、私は思いません。もし、回答できますならば、していただきたいと思います。以上です。 ○教育部長(青柳公一)  20番 吉田議員の3点目の御質問に答弁いたします。  現時点では、これは開発するに関しましての整備課題ということで、先ほど御説明いたしましたように、ワークショップという手法を使っていたしております。それから、水辺のという言葉が出ておりますが、これにつきましても、同じ事業をするなら、我々といたしましては、どうしても財政負担の少ない方向でしたいと思っております。その方法といたしましては、あそこはダム、そして周辺に河川というのがございます、その河川を利用した起債事業というのがございます。これにつきましても、確かに単費はございます、その起債でも90%充当、そして、これは非常に交付税措置のある起債でございますが、できる限りそういったふうな有利な事業に乗るようなことでしていきたいと考えております。  それから、具体的なことということでございますが、皆さん方の意見を聞く中で、そういった整理をしていきまして、そして、この事業につきましては、スケジュールでいきますと、来年度あたりということになります。そういったことで、今後基本計画、詳細設計等をつくっていく予定でございます。以上です。 ○議長(青野 一)  進行いたします。  2番 石田議員の質問を求めます。                (2番 石田議員 登壇) ○2番(石田一人)  おはようございます。2番の石田でございます。  市道整備について2点ほどお願いしておりますので、質問させていただきます。  市道250号線と2号線について市民要望が上がっていますので、質問いたします。厳しい財政状況の中、市内を走る国道、県道、市道とありますが、ほぼ整備されているのではないかと思いますが、中には、まだまだ道路幅の狭いところ、昨日、安武議員が質問されていました箇所等も多々あるわけでございます。昨年9月議会でも一般質問いたしました。ろう学校裏側と申しますか、感田頓野線市道250号線でございます。今議会で3回目となりますが、前回の質問で建設部としても、よく把握されていましたので、細かくは申しません。前回の部長の答弁では、再度現地調査を行いながら検討します、補助事業等で対応できないかということもあわせて対応すると答弁をいただいております。  そこで、現地調査はされたのかどうか、補助事業等の要望は努力されたのか、この点について状況説明をしていただきたいと思います。  2点目でございますが、感田市道2号線についてでございます。  2号線と申しますと、感田2区、3区、東和苑、4区と横断した北九州木屋瀬に突き当たる道路でございます。この道路も学童通学路、車の交通量に対して道路幅の狭い道路でございます。木屋瀬側から東和苑区に差しかかるところまでガードレールが設置されていますが、このガードレールが設置されたのがいつごろなのかお尋ねします。  また、その先、東和苑区から感田2区までの間は、ストップしたままになっております。その理由は何なのか、お願いいたします。また、継続して延長する予定はあるのかどうか、お尋ねします。  この質問をしているのは、2号線に沿って1メーター幅ぐらいの水路があります。その水路に子供が車を避けようとして落ちてけがをしたということもあり、また、東和苑区内に百田ストアーというお店があるわけでございますが、店の前で自家用車が横倒しに落ちたという経緯もあります。ガードレールがあれば、こういうことはなかったのになというような要望ですので、また、道路幅が狭くて危険道路でもあるわけでございます。以上、2点についてお尋ねをします。よろしくお願いします。 ○建設部長(森 定行)  2番 石田議員の御質問に御答弁申し上げます。  質問は、感田250号線、それから感田2号線の2点で、まず1点目の市道感田250号線の道路拡幅問題でございます。これにつきまして、議員の質問、前回の答弁で現地を調査すると、現地は調査したのかと。それから、補助整備等々で考えてみると、これについてどういう調査をしたかという2点であったろうかと思います。  これは、この路線につきましては、9年度から地元から道路要望も出されておりますし、当時議員にも御足労いただいて、用地買収の件で地権者に直接相談をしていただいたことも、私承知しております。また、当時用地買収ができなかったために未整備に終わったというふうに私聞いております。  さらに、先ほど申されましたように、13年の9月議会におきましても、議員より道路の幅員が狭く、車の離合もできないと、危険性があると指摘を受けて、一刻も早い道路整備の要望を再度受けました。それで、先ほど申しましたように、13年の9月議会でも御説明申し上げましたように、この道路は、総延長235メーター、幅員が3メーターから4メーターの道路でございます。頓野と感田を結ぶ重要な路線であるということを私ども十分認識しております。  それで、議員も御承知のように、前回の答弁の中でも、単費ではちょっとできかねると。それで、補助事業を検討してみましょうということを申し上げました。補助事業で対応するには、道路構造令による幅員の確保が絶対的な要件になります。そこで、6メーターの道路を拡幅するために、地権者と話をしております。実際的に、これは私どもが話しておるんじゃないで、4番議員に、これは石田議員も行かれたかと思いますが、4番議員が、ここは重要な道路ということで、熱心に地権者に説得をしていただいております。  しかし、その地権者の方もはっきりまだ了解は得ておりません。それで、そうしないことには、私どもは制度事業で上げるということもできません。それで、引き続き、私ども地権者の方々にも御相談申し上げながら、用地のめどがつきますれば、制度事業で申請をしてみようかなというふうに考えております。これが今までの経過でございます。  次に、2点目の感田2号線のガードレールの件でございます。  これは、ガードレールは、いつ設置したかと、そして、設置してないとこの理由は何かということでございます。このガードレールは、平成6年から、1,600メーターございます。そのうちの約1,000メーターを、平成6年から平成9年の間に、これは交通安全係が市民課にございますときに、そのときにそこで交通安全施設として設置しております。  それで、600メーターだけ残した理由は何かということでございますが、これについては、私その理由はわかりません。それで、600メーターはなされておりませんけど、これは議員申されますように、車の徐行する必要があり、確かに安全面においては十分でないと思います。それで、私どもとしましても、歩行者の安全を優先的に考えて、できるだけ早く、これは地元に入りまして意見を聞きながら協議を行い、そして、ガードレールの件については対処してまいりたいというふうに考えております。  それから、同じくこの感田2号線の用水路のふたかけの件でございます。  現在、この感田2号線につきましては、沿線の宅地開発が進み、住宅化され、人口増加傾向にあります。その中で、従来から用水路にふたかけをして歩道として確保してほしいという地域住民の皆さん方からの要望もありました。そこで、この用水路に歩道を設置するには、これは農業施設でございますし、水利関係者などの了解が必要でございます。しかし、各関係者と打診した結果で言いますと、暗渠化によって農業用水路をしゅんせつする場合の維持管理が難しくなると、それから水質の悪化、それから取水井堰等の操作がしづらくなるということで、現在まで了解が得られておりません。  それからまた、これは補助事業での取り組みとなりますけど、仮に補助事業でやるとしても、道路幅員が狭いということで採択の要件にはなりません。そこで、一応単費ということになるかと思います。単費という場合には、これはまたお金、お金、お金というわけじゃございませんけど、膨大な費用がかかります。それで、第1点目の水利地権者の話ができんということ等、以上の理由で、用水路のふたかけ問題については、現時点では、非常に難しいというふうに考えております。  しかし、道路行政において、交通対策は重要な課題でございます。そこで当面の措置として、当時警察と私ども協議しまして、感田2号線と交わる交差点に点滅信号を4カ所設置していただいております。それからあわせて、速度制限ですか、30キロメートルということで規制いたしております。また、用水路の反対側の車道に白線で外側線を引きまして、歩行者の安全という形でマーキングをいたしております。以上でございます。 ○議長(青野 一)  2番 石田議員の質問を保留し、10分間程度休憩いたします。                               11時01分 休 憩                               11時11分 再 開 ○副議長(宮近義人)  休憩前に引き続き会議を再開いたします。  2番 石田議員の質問を求めます。 ○2番(石田一人)  ただいま部長の方から答弁をいただきましたが、250号線の用地買収の件について、地権者との話し合いができなかったということは、第1回目に質問をしたときの話でございます。当時、入江部長であったと思いますが、この用地買収ができれば、この道路拡幅はできますよと、こういうような話であったわけでございます。  それと、その当時は、200号線まで補助事業としてするとすれば、それくらいの長さが必要になってこようから、200号線まで、そして、今の250号線を拡幅したときに、三差路、この前の答弁のときも森部長言われておりましたが、のような形になるんで、その前のガリバーまで、200号線まで突き抜けたいと、こういうことで話があっておりました。阿部さんですかね、そこの用地が、ちょっと200号線から入ったところの道路をつくったときに、市との感情的な問題がって、協力する姿勢は持ちませんと、こういうようなことを言っておりました。250号線の山田先生、山田さんのところは、村田議員にお願いをして、相談していただきましたが、あんまりいい回答ではなかったわけでございます。  今回、山田さんは非常に協力的でございまして、それと、1メーターぐらいなら、そんなに市民の要望が高いんであれば、協力しないわけにもいかないでしょうと、こういうふうに言っております。それ以上取りますと、隣が子供さんの家があるわけですよ、もう玄関からすぐ道路というような形になります。これは自分たちも考えても、無理な話になるかなと、こういうふうに思っております。  それと、250号線の字図をとっていただいておりますが、これを見ますと、3メーターぐらい反対側でして、向かい側に法面があるんですよ、その3メーターをとると6メーター道路、3メーター道路から3メーターいくと6メーター、4メーターのところもありますよね、それで7メーター、地権者が1メーター譲ってもらうと8メーター、こういう感じの道路になってくるんですよ。だから、森部長が言われるようなことは成立するんやないかなと、こういうふうに思っております。  2回目ですがね、しっかりした調査をもう一回本気でやってもらえんかなと。あの道路を見たら、皆がわかるはずですよ。私もよくあそこを通るんですけどね、入り口に差しかかると、まず思うのは、頭に浮かぶのは、対向車がなければいいなと、こういうような感じで通っております。気をつけないといけない道路でありますので、そう大きい事故は発生しません。バックミラーが当たったとか、こすったとか、ようそういうトラブルはあるわけでございます。そこのところは、山田さんはいつも見て、非常にそういう困った道路ではあるということは認識をされておりました。もうちょっと調査をやっぱりしていただきたいなと、こういうふうに思います。どうするか、今後の姿勢をはっきり明確にしていただきたいと思います。  それと2号線ですけど、ふたかけの問題は、2回目の質問でお願いしようかなと思ったら、森部長が3回目ぐらいまでいってしまったので、後はなくなってしまったということでですね。市道2号線のガードレールの設置でしたよね、水路のふたかけについてですね、今から話せないかんとですたいね、これは感田校区自治会からも要望が上がっているはずですよね。水路のふたかけについては、水利組合ともいろいろ協議があろうかと思いますので、協議されたのかどうかをお尋ねしようかなと思っていた、2回目で。何か言っていましたね、どの辺まで進んだか、もう一回ですね、ちょっと私も耳を外に向けましたもんで、お願いします。2回目終わります。 ○建設部長(森 定行)  2番 石田議員の2回目の御質問にお答え申し上げます。  まず、1点目の感田250号線でございます。これは、議員申されますように、用地買収が絶対の要件となります。それで、議員申されました、反対側、確かに法がございます、家が近接しております。反対側を利用するとなりますと、石垣等々でかなりの費用が要ります。それで、現在議員が13年に質問されたときの状態から、かなりよくなっております。あそこのろう学校の官舎等も退いております。それで、今2番議員と4番議員が折衝していただいております山田さん、山田さんのところの御理解が得られれば、私ども制度事業として採択できるように、1回目で申しましたように、努力してみたいというふうに考えております。  それから、2点目でございます。これ申しわけございません。2回目の質問ということで、地域から要望が出ておりましたので、私、あわせて答弁申し上げました。  それから、ガードレールの件で、非常に私わかりませんというような答弁を申しました。このわかりませんというのは、当時、議員が申されますように、1,600メーターのうちの1,000メーターガードレールをやっております。市民課の交通安全対策時代に、平成6年から9年にかかって、そして後、600メーターだけは何で残したかということで、いろいろ私どもも調査いたしました。そのときに、これはあくまでも推測でございますが、水利組合から用水の管理ができん等々の話もあったと、それから、財政状態で600メーター残したんかとかいう、そこのところが定かでなかったもんですから、1回目に申しましたように、申しわけないんですけど、わかりませんというような答弁になりましたこと、お許し願いたいと思います。  それでは、また地域要望がございましたふたかけの件でございます。再度説明させていただきます。これ1,617メーターございます。これにつきましては、用水のふたかけということは、再三地元からの要望もあっております。しかし、水利関係者のこれは了解が必要不可欠でございます。そこで、各関係者と打診した経過で申しますと、暗渠化することによって、用水のしゅんせつなどの維持管理ができなくなると、それから、暗渠することによって水質の悪化、それから取水井堰の操作がしづらくなるということで、現在まで了解がとれておりません。こういうようなことから、現時点では、ふたかけは非常に難しいと、こういう1回目の答弁です。  議員申されますように、非常に子供さんが、狭隘でございますので、車が離合する等々で落ち込んだという話でございますが、確かにそういう形で危険性があるところでございますので、警察と協議しまして、2号線に交わる交差点に点滅信号を4機つけさせていただいております。それから、水路と反対側には外側線で、通学路でもございますので、外側線を引いて安全を守っておるというのが現状でございます。以上でございます。 ○2番(石田一人)  1回目の2号線については、答弁が同じような答弁になったわけですけどね。昨日から那須議員、それと松田曻議員ですか、ちょっと質問が、あんまり一般質問を軽視しちゃいかんやないかと、要望について、動いた点について報告、今こういうふうに国の方と話をしておりますが、まだ返事が来ないとか。もう1年も、その上もたつようなね、待たされるようなことがないように、できんもんはできん、何でもかんでもやれというようなことをお願いしているわけではないんで、市民の方がやっぱり困った点があって、議員はこういうふうに一般質問するわけですよね。  だから、年月がもう1年も来るような状態になって、何も一つ返答もないというようなこと、この質問もそうですけどね、やっぱり途中経過を、今県の方と交渉してあるとか、地権者と交渉中で難行しておるとか、こういうことで時間がかかっておりますと、地権者が土地を譲らないんで、この道路はできませんと、こういう質問した点について回答をいただかないと、要望された人に話ができないわけですよ。そういうことをお願いしながら、250号線は要望にさせていただきます。  それと、2号線ですけどね、ガードレールの延長、これは見込みがあるのかどうか、ちょっとお尋ねして、終わります。 ○建設部長(森 定行)
     2番 石田議員の3回目の御質問に御答弁申し上げます。  感田2号線のガードレールについて見込みがあるのかどうか、そこのところの答弁ということでございます。私、1回目で申しましたように、600メーターだけ残っておりますが、これにつきましては、早急に歩行者の安全を優先的に考え、できるだけ早く地元に入ってまいりたいと思います。わかりませんと申しました答弁でございますが、そこのところを明らかにして、そして、できるだけ前向きに対処してまいりたいというふうに考えております。以上です。 ○副議長(宮近義人)  進行いたします。  5番 堀議員の質問を求めます。                 (5番 堀議員 登壇) ○5番(堀 勝彦)  5番 堀勝彦です。通告に従いまして質問をいたします。  まず、1点目の感田地区文化財の保護について、このたび感田東部土地区画整理事業の着工におきましては、市長を初め地元関係者一同の御尽力の賜物と、心からお喜び申し上げます。この区画整理の計画におきましては、一般住宅用、宅地450区画、その人口増加予定約1,600人、商業地域として九州最大規模のショッピングセンター・ジャスコが進出予定とお聞きしておりますが、その住宅地域、商業地域として発展するにつれての文化財の保護について、市当局の御認識をお聞きいたします。  文化財は、人間が人間であるあかしであり、人間の現在までの歩みを再構築できる貴重な財産であります。文化財保護法の基本理念として、政府及び地方公共団体に対しては、文化財は我が国の歴史、文化などの正しい理解のために欠くことのできないものであり、かつ将来の文化の向上、発展の基礎をなすものであることを認識し、その保存が適切に行われるように周到の用意をもって、この法律の趣旨の徹底を努めなければならないとし、一般国民に対しては、政府及び地方公共団体が、この法律の目的を達成するために行う措置に協力すべきこととあります。文化財は、私たちの祖先が営々として築いてきた文化の遺産であり、一たん破壊されれば、もはや再現することは不可能なものであります。この貴重な遺産を将来の文化の創造のために保存し、引き継いでいくことは、現在に生きる我々の責務であると言えましょう。  我が直方市は、20世紀の初めに、当時の最大エネルギー源として石炭採掘産業により発展したまちであります。それはそれで十分な文化の発展であると言えますが、古代文化は崩壊し、その結果、遠賀川の水質汚染、地盤沈下などを引き起こしたことも事実であります。私が、ここで言いたいのは、この先感田地区における人口増加、人口の集中における住民生活のあり方において、残された文化財を村祭りなど、できるだけ多くを守り残すことこそが、新しく移り住む住民の共通文化意識を共有することになり、新旧住民の融和へとつながる問題として重大ではないかと思うのであります。  生活とは文化であります。その文化財を守るということは、自然を守ることでもあり、水資源を守ることにもつながります。今後21世紀の直方市を考えるとき、そのモデルケースとも言える感田地区の開発であります。その開発の中に、ぜひ文化財保護について、市当局におかれましても、重大なこととしてどのように対処、協力していくおつもりなのかお聞かせください。  2点目の福智山ろく幹線道路についての件ですが、この道路につきましては、平成11年5月に福地地区の自治会から陳情書が出されております。陳情の内容は、赤池町の上野から福智山のすそ野を通りまして、上頓野、北九州市につながる道路を県道として新設、整備を求めるものであります。その後、市は県土木事務所などの関係機関に陳情、協議を重ねられて、構想は前進していると聞いております。  なお、この道路の名称は、北九州小竹線となっておりますが、北九州小竹線は、本来北九州市から福智山の山頂をへて、小竹方面に通じる道路として計画されたものですが、福智山の山頂を通る構想は非現実的ということで、今申しました道路に計画が変更になったもので、名称と道路のイメージが違っておりますので、仮の名称として福智山ろく幹線道路と呼ばせていただきますが、この道路の沿線は、観光資源に非常に恵まれております。  まず、福智山ろく一体が北九州国定公園ですし、観光地を上野の方面から順を申しますと、伝統工芸の上野焼はもちろん全国的に有名ですし、永満寺方面に来ますと、乗馬のできる観光牧場があり、また、数年前に完成した水町遺跡公園、現在造成中の福智山ろく工芸の村、直方市の観光の顔になっている福智山ろく花公園がありますし、公園の前には、もみじが鮮やかな紅葉の森があります。  畑に行きますと、宿泊施設の中核となるいこいの村がありますし、福智山ろくや鷹取山への登山道があります。また、福智山ダムが完成しますと、周辺整備として渓流公園を初めとしたさまざまな公園や林間植物園、探検の森、散策路、ふれあい河川、蛍の岸辺、展望広場、ゲストハウスなどが計画されておりますので、この地域だけでも有望な観光資源であります。  上野、上頓野に行きますと、古くから夏の清涼地として近隣の市民に親しまれている竜王峡がありますし、近くにはたくさんのしゃくなげが植えられている竜王ケ丘公園があります。また、福智山ろくの一体には、高取焼を初めとした窯元が点在しておりますし、市の特産品でもある巨峰やナシの果樹園も数多くあります。  今申しましたこと以外にも、遺跡や歴史的な建物が随所にありますので、観光地として宣伝し、発展させる条件は十分に整っていると思いますが、今ひとつ他の市町村までは知られていないのが現状であります。この原因は、やはり道路にあると思います。公共の交通機関は、運転本数が少ないため観光に訪れるには自家用車を利用することが多いのですが、山のふもとですので、丘や山が多く、地形的に整備が難しいこともあるのでしょうが、上野から上頓野に通じる道は一本しかありませんし、そのほとんどが曲がりくねった狭い道路ですので、地形に疎いよそからの観光客には、車の運転に対する不安が強く、二の足を踏んでいるのが現状ではないかと思います。  このため、この問題の解消策として、ぜひとも福智山ろく幹線道路の新設、整備が必要と考えております。また、観光対策としては、別に福智山ろく一体の開発につながる道路とも考えております。この一体は、幹線道路がないために、通勤時の不便から住宅の建設が余り進んでおりませんが、200号バイパスの開通により、特に北九州市方面への交通の利便が飛躍的に改善されましたので、福智山ろく幹線道路と200号バイパスをつなぎますと、住宅地として発展する要素が備わっています。  豊かな自然が残る地域ですので、調和のとれた開発が必要ですが、人口の減少に悩んでいる直方市にとっては、魅力のある地域になり得ると考えております。また、商工業の発展もあり得る地域でもありますし、この道路は、第四次直方市総合計画にある幹線道路の整備と合致しますので、福智山ろく幹線道路の実現を強く望んでおりますが、現在までの進捗状況と今後の計画などをお聞かせください。  3点目の境橋のかけかえの件についてですが、これ私、何回か議会でも質問しました。長年の要望でありまして、かけかえの計画が県から発表されて6年以上がたちますが、この間、橋の取りつけ部に当たる猿田地区の用地買収も始まりまして、家屋の解体が終わったところもあります。また、昨年は、橋の新設場所の測量的なものも実施されておりましたが、その後、特に工事が進んでいるという感じは受けません。境橋は、昭和15年につくられて60年以上たっておりますので、老朽化が相当進んでおりますし、路面は波を打っております。橋けたは、いつ壊れてもおかしくない状態となっております。また、路線バスが通っておりますが、幅が狭いため、バス同士の離合はもちろんできませんし、バスと乗用車の離合のときは、互いがぎりぎり道路の端に車を寄せて離合しておりますので、車が橋から落ちはしないかとドキドキしています。車同士の離合でも同じような状態でございます。  また、聞くところによりますと、路線バスも橋が危険であるから、状態を見ながら、もしかしたら、路線バスは迂回せねばならないという状況もあるようでございます。この境橋に感ずる思いは、市民の方は皆さん同じでありまして、いつ新しい橋が完成するか非常に期待の大きいものがありますので、現在までの進捗状況と今後完成までの計画などはどのようになっているのかをお尋ねして、1回目の質問といたします。 ○教育部長(青柳公一)  5番 堀議員の1点目の感田地区文化財保護について御答弁申し上げます。  御質問の内容は、文化財保護について、市としてどう対処、協力していくつもりかということでございます。感田東部土地区画整理事業の実施に際しましては、まず計画地内に文化財が所在するかどうかの確認調査をいたしまして、文化財が所在しました場合には、何らかの保存措置を講ずることにしております。  議員ご指摘のように、文化財は一たん破壊されれば再現するのは不可能なものでございますが、現実にはさまざまな開発行為に際して埋蔵文化財が確認されております。文化財保護法に定められておりますとおり、このように破壊に直面した文化財の保護が急務であります。また、文化財と申しましても、このような埋蔵文化財を初めとする史跡だけでなく、建造物、仏像などの有形文化財、民俗芸能、伝統工芸などの無形文化財、植物、鉱物などの天然記念物と多岐にわたっております。こうした文化財については、直方市文化財保護条例に指定制度を設けており、現在6件の文化財を指定し、その保存活用を推進しておるところでございます。  感田地区におきましては、阿高宮入り口にあります感田の堰跡を指定し、平成7年度には修理事業を実施するなど、その保存に尽力をいたしております。さらに、案件が提出された場合には、文化財専門委員会に諮問し、調査してまいりたいと考えております。以上です。 ○都市整備室長(古田晋作)  5番 堀議員のご質問のうち2点目の福智山ろく幹線道路について及び3点目の境橋かけかえについての進捗状況及び計画につきましてご答弁させていただきます。  まず、2点目の福智山ろく幹線道路についてでございますが、この路線につきましては、現在、県の方で事業化の可能性につきまして関係機関との協議が行われていると聞いております。県のこの路線の取り組み方といたしましては、以前から計画道路としてあります北九州市八幡東区から尺岳、福智山、雲取、それから鷹取山の尾根伝いを通りまして、赤池町を結ぶ県道北九州小竹線の計画でございますが、これには非常に困難性があるということから、その改良案としての検討がなされていると、そのように伺っております。  そうした中で市といたしましても、当該地域の東側を占めます山地は、議員御案内のとおり尺岳、福智山、それから鷹取山からなる代表的な自然景観を呈するとともに、尾根筋には、九州自然遊歩道が通っておるわけでございます。また、山麓部には黒田藩の御用窯であった高取焼の窯後が残り、また、現在も複数の窯元が分布いたしております。  さらに、鎌倉時代の山城の跡あるいは武家屋敷跡、水町遺跡などが分布しておりますとともに、保養・研修施設でございます、いこいの村あるいは中小企業大学、福智山ろく花公園、しゃくなげ園、竜王ケ丘公園、それから竜王峡、さらには、金剛山産業団地計画等もございまして、福智山ろく総合整備あるいは鷹取城周辺整備などが計画されている地域でもございます。福智山ろくから金剛山一帯にかけて点在します本市の観光資源及び今後予定されている主要施設を結びます幹線道路計画としての早期実現の要望を県の方にいたしておるわけでございます。  そうしたことから、市としましても、この改良策を見据えた上で、今年度には金剛山産業団地進入路の新設工事に着手いたしております。また、将来的には、境口頓野線の延長で、200号バイパスの境口線のランプから直方いこいの村入り口の福地線までの整備を考えていかなければならないと思っております。したがいまして、今後につきましても、県に対しましてこの路線の整備促進について要望していきたいと考えております。また、市としても協力をしていきたいと考えておるわけでございます。  次に、3点目の境橋かけかえについての現在までの進捗状況、それから今後の計画についてでございます。議員ご指摘のとおり、本橋梁は昭和15年に架設されておりまして、老朽化も著しく、また、幅員も狭く、通過車両の離合はかなり困難な状況にあることは十分認識をいたしておりますことから、毎年県に対しましても、早期にかけかえ完成を要望してきております。  そうした中で、県としましては、現在の橋梁より約50メーター上流にかけかえを計画しまして、厳しい財政状況の中、県の単独事業としまして平成8年から、その取りつけ幅員の用地買収及び家屋移転補償に着手されております。そこで、現在までの進捗状況でございますが、用地買収及び家屋等の移転につきましては、全体で29件あるのに対しまして、現在18件、約62%でございますけども完了していると、そのように伺っております。  今後につきましては、残りの用地買収及び家屋移転補償の完了とあわせまして、橋梁本体の工事にも着手していきたいとのことでございます。本市としましても、県の土木事務所に対しまして、境橋の現状を再度認識していただき、早期完成に向けた予算確保のお願いと早期完成を引き続き強く要望していきたいと、かように思っておるわけでございます。以上でございます。 ○5番(堀 勝彦)  2回目の質問をさせていただきます。  1点目の感田地区文化財の保護について、ここにカレンダーを用意してきました。これは、感田校区の児童育成協議会、感田小学校父母教師会、感田小学校による作成のふるさとカレンダーで、感田12景であります。サブタイトルとして「ふるさと地域を見直しましょう」とあります。先人たちがつくり、引き続いてまいりました感田地区の文化財と呼べる12の物件が各月ごとにあらわされていますが、現在を確認できるものは数少なくなっているのが現状であります。  その一つが2月、4月にあらわされた小野牟田仕掛け溝であります。感田地区における最大の農業用水池であり、筑前7池の中で一番大きな120町歩以上の水田の用水で、美的にも優れる小野牟田池の源流が尺岳川からの農業用水として、江戸時代初期1661年に個人が引いた仕掛け溝であることなどは、感田地区の古くからの住民しか知るよしはありません。  市当局におきましても、古墳、城跡などの文化財だけではなく、住民が住民として生活用水としての文化財を再認識していただきたい。もう一つ6月には、水神様の祭りとして、感謝とその祈りの明かりが1,000個もともされ、夏の夜空を焦がしたとあり、その情景が目に浮かぶ思いがいたします。  そのような古くからの村祭り的な催しを市が主体として復興の計画ができないのでしょうか。これこそ老人参加型の文化の継承であり、生涯学習としても、子供を初め若い人とも強調し合い、その後何十年と継続することこそが文化財保護と言えるのですが、市当局として、今後の計画があればお聞かせください。  また、2点目の福智山ろく幹線道路の件についてですが、先ほど述べましたように、福智山ろくの一帯には、豊富な観光資源があるわけです。点として存在していますが、線としてはつながりがありません。代表的なものとして、上頓野の竜王峡を初め果樹園、窯元、花公園、上野焼とありますが、それぞれが独立して存在している感があります。横への連絡はありませんので、どうしても小ぢんまりとした感じになっているわけでございます。これは、やはり互いを結ぶ幹線道路がないということに尽きると思います。  ただ、この道路を市が単独で整備することになりますと、かなりの工事費が必要ですので、市の財政事情を察しますと、すぐの着工は実現難しく、相当長期になることを覚悟しなければなりませんが、先ほどの答弁では、県事業として事業化の可能性を協議しているとのことでありますので、大変喜ばしい話であります。現実に期待を持てるものとなっております。市も道路の重要性は十分認識し、第四次直方市総合計画に整備の推進を上げておりますし、旧産炭地のイメージを払拭しようと努力している中で、この道路の実現は、新たな産業の創出につながります。  また、観光面だけではなく生活道路としても重要な役割を担う道路となりますし、道路の幅員の点から、定期の路面バスが運行できなかった花公園や中小企業大学へも運行が可能となりますので、市としても、ぜひ最重要課題として最大限の取り組みをしていただくことを強く要望いたします。  また、3点目の境橋のかけかえについてですが、境橋を見るたびに、数年前一瞬にして崩れ落ちた旧新橋を思い起こします。大丈夫だと思いながらも橋の欄干の傷み具合や色などは、旧新橋と全く同じ状態ですので、どうしても不安になりますし、この思いは他の方も同じではないでしょうか。今の当局の答弁によりますと、橋の取りつけ付近の用地買収がまだ4割近く残っているということですので、買収が終わってから橋の着工となると、完成までにはまだまだかなりの年月がかかるということになると思います。この工事が早く進まない原因の一つは、県費だけの単独事業ということにあるのではないかという気がいたします。  御存じのように、福岡県は深刻な財政赤字を抱え、大幅な歳出の削減を図っていますので、この橋を一気に完成に持っていく予算投下は非常に難しい状況だと思います。ただ、この規模の工事になりますと、今までの例から考えて、国の補助金の対象になるのではと思います。もし、県費だけでなく国庫補助があれば、橋の完成はかなり早くなりますので、この点について当局の見解をお尋ねして、2回目の質問といたします。 ○副議長(宮近義人)  当局の答弁を保留し、暫時休憩いたします。午後は1時ごろより再開の予定でありますので、あらかじめ御了承願います。                               11時55分 休 憩                               12時59分 再 開 ○議長(青野 一)  休憩前に引き続き会議を再開いたします。  当局の答弁を求めます。 ○教育部長(青柳公一)  5番 堀議員の2回目の御質問に対し御答弁いたします。  御指摘のありました小野牟田仕掛け溝ですが、本年4月、関係者より文化財として活用できないかとの御提言があり、早速担当者を現地に派遣いたしましたところ、江戸時代の水路及び隧道であり、開削当時ののみ跡が現存していることを確認いたしました。現在類例調査を実施して、その歴史的価値について研究している段階であります。仕掛け溝の年代といたしましては、議員御指摘の1661年以降であることは間違いないと思われますが、別の年代を記した資料もあり、鋭意調査していく所存でございます。  さて、このような文化財の指定に関しましては、関係者の承諾を得た上で、所有者、管理者から教育委員会に申請いただいた上で、さきに申しましたとおり、文化財専門委員会に指定に値するか否かを御審議いただくこととなっております。指定となった場合、市にとって貴重な文化遺産として末永く保存していくため、修理等の助成措置がございます。  続きまして、村祭り的な催しを市が主体となって復興できないかということでございます。踊り、神楽、田楽、祭りは無形文化財に分類されます。このような文化財の担い手は、それぞれの無形文化財を保持する市民一人一人であり、その姿はあらゆる時代の文化や世相の影響を受け、刻々と姿をかえつつあります。その中で、長い年月を経ても古い様相を残しているものを指定文化財として保護しており、市内では、日若踊り、三申踊り、多賀神社の御神幸が県の無形民族文化財に指定されております。これらすべて市民の手によって自主的に運営されており、市としましては、若干の補助を行っているのに過ぎません。すなわち、こうした催しの主体はあくまでも市民であります。  そうは申しましても、貴重な無形民族文化財が高度経済成長以降、社会状況の激変の中で後継者がいなくなってしまい失われた例もございます。議員御指摘のように、新たな開発によって、他地域の住民が入って来られ、地域に固有の民族芸能が失われる懸念もございます。こうした民族芸能の保存に関しましては、地域の方々の御協力を得ながら、いかに保存していくかを研究してまいりたいと考えております。以上です。 ○都市整備室長(古田晋作)  5番 堀議員の3点目の境橋のかけかえについての2回目の御質問に対して御答弁申し上げます。この事業のおくれは、予算措置が県の財政事情の厳しい中、県費だけの対応で事業を進めているとのことであるが、国庫補助の対応にすることで早期完成ができるのではないかとの御質問であったかと思います。  市といたしましても、現状を踏まえまして、毎年度県事業全般に対する事業の推進を直方土木事務所に対して要望を行っておるわけでございます。特に境橋につきましては、老朽化による現状を踏まえた中で、既に事業は着手されているものの、橋梁本体の工事の着工が見えてこないのは、議員御指摘のとおり、県の単独事業での予算措置にあるということにつきましても、市も十分に認識をいたしております  そうしたことから、既に県に対しまして国庫補助事業での対応も含めまして早期着工、早期完成のための大幅な予算確保を常々お願いしております。県も早い時期に、この国庫補助事業への移行をする予定があるとも聞いておるわけでございます。また、工事につきましても、河川管理者であります国土交通省等の関係機関との協議も順調に進んでおると、そういうふうに伺っております。市といたしましても、一日でも早い境橋の完成を望んでおりますことから、今後につきましても、県に対しまして、この事業の早期完成に向けた推進をしていただくよう強く働きかけをしていきたいと、かように思っておるわけでございます。以上でございます。 ○5番(堀 勝彦)  3回目の質問をさせていただきます。  1点目の感田地区の文化財の保護についてですが、この問題につきましては、文化財は失われれば修復が難しい問題と、さきも当局も認識いたしておりますので、重要なことでございますので、市長においても、そのお考えを後ほど聞かせていただきたいと思います。  私の質問の趣旨は、開発の進む感田地区で失われていく文化財、遺跡を早急に保護し、保存すべきではないかと申し上げているわけで、文化財指定手続はもちろんのこと、そのことを十分考えていただいて取り組んでいただきたいと。  それと、先ほどお見せしたカレンダーのように、本来感田地区は農業中心の田園地帯で、遠賀川流域にあることから、水にまつわる遺跡が数多くあったわけですが、近年の急速な住宅開発で住宅が密集した振興住宅型となり、さらに、感田東部地区区画整理事業が始まりましたので、数えるほどになった遺跡がなくなるのではないかとの地元の方の不安や心配を呈して質問しているわけで、小野牟田仕掛け溝については、代表的なものとして取り上げただけ、小野牟田仕掛け溝だけの保護を求めているわけではございませんけど、一つの重要課題として取り組んでいただきたいと。  また、水神様の祭りにしましても、直方市の人口が減っている中で、感田地区だけが人口がふえ続けております。さらに、感田東部地区区画整理事業で新しく450戸の住宅が建ちますと、約1,600人の住民がふえると、先ほども述べたように、急激にふえる新たな住民の方たちと古くからの住民との間の関係を心配して、融和を図るというか、同じ感田地区の住民として、今後互いに助け合っていきたいという思いから、村祭り的な催しの復興を考えられたわけで、市としても協力、援助できないかと尋ねているわけでございます。  今の市の答弁では、文化財としての申請があれば検討します、祭りや市民の自主的な運営でと、非常に消極的な発言に終わっている感じがいたします。しかし、他の地区にない急激な人口増加が続いている感田地区では、今後さまざまなあつれきも予想される特別な事情がある地域ですので、もう少し大局的な見地から、文化財の保護や住民の融和を図る催しなどに積極的な対策が必要と思いますが、市長の考えをお聞かせください。  また、境橋のかけかえについてですが、朝夕の通勤時間での勘六橋は、交通渋滞が激しいわけです。この原因の一つに境橋が関係していると思います。東部地域から通勤するときに、境橋から新橋を通る通行量がふえれば、勘六橋周辺の渋滞は緩和するのですが、今の境橋ですと、どうしても二の足を踏んで東勘六橋へ集中しているのが現状ではないでしょうか。今の境橋では、やむを得ない気もするのですが、こういった点の解決からも境橋の早期かけかえを市民は望んでいます。  今の当局の答弁では、県も国庫補助事業の対象になるよう国に働きかけるということですが、国庫補助の対象になりますと、工事はかなり加速いたしますので、早期の完成が期待できます。ぜひ市の積極的な取り組みを強く要望いたしまして、3回目の質問といたします。 ○市長(有吉 威)  5番 堀議員の文化財に関して、また、地域の祭りについてどう思うかということでございました。議員各位におかれて御承知かと思いますが、日の出橋を渡りまして、即土手を北へ下りますと、約1キロ強で木屋瀬のまちに入るわけです。しかし、途中で右側が感田地区になるわけでございますが、60年前、あそこ飛行場であったということを御承知の方は少ないかなという気がいたします。昔は田園地帯でした。それから、戦争時飛行場になりまして、その後飛行場が閉鎖されますのとあわせて、最初は大阪の方のトーヨド、資本でトーヨド団地が感田地区に出てきましたわけでございます。電車が北九州に行きます。王子団地、福智台、行常、それから、団地ができまして今度は大型の開発がされようといたしておるわけでございます。  だから、私が言おうといたしておりますころは、少なくとも昔の飛行場であったということを御存じの古い土着の方々、そして、川東が開発されてくるにあわせて直方の方においでになりましたというか、新しい風として存在されております、実態として存在されております、それぞれとの融和の点におきましても、また、高齢化社会に入りました。独居老人の問題もございます。そして、新しいマイホーム型の世代に入ろうといたしております。それらの社会的な状況を踏まえまして、地域に根ざした祭りが、ぜひ地域おこしとしても地域の思いに馳せる意味におきましても必要であろうかと、こう考えておるわけでございます。  もとより、文化財につきましても同じようなことでございまして、一たんこれがなくなりますと、もう取り返しのつかない状況になることも承知いたしております。私どもも、ことしに入りまして所管の方に、直方市で消えていこうといたしておる生活文化、これの御長老の方々から聞き取ってほしいと、声を録音しておってほしいということで、今私どもサイドの編さんに入っておるわけでございますが、文化財につきましても、同じような思いでございます。  ただ、感田地区には愛宕神社の祭りがございます。水神社の祭りを復興させたいがという思いでございました。私ども祭りにつきましては、市の広報紙でそれなりのPRはいたしております。そしてまた、よかトピア、それから昨年行われました北九州市21年博には植木の三申踊り、それから日若踊り等々も御参加願ったところでございます。ただ、今議員が御指摘されましたように、私も生きざまとして、5年前から直方市が石炭の町であったということは、行政上使うことは禁句やと、こういうことにいたしております。それから、財政が厳しいということも禁句にいたしております。いわゆる財政が厳しいということの中から、情熱的なアイデアは生まれてこないわけでございます。私もここまでは感じておるわけでございます。  ただ、今後それらをどうやっていくかということにつきましては、今朝ほども3役と財政の方で、来年度の予算を組むことについてどう対応していくかということも協議に入っております。ただ、取り返しのつかないことを、文化財だけじゃありません、いろんな面でやっていこうという思いは持っておりますので、わかりやすい言葉で言えばスクラップ、スクラップがあったとしても、何らかの形でビルドをせなならないものは何であるかということを、もう一歩入ってみたいと、こう考えております。今、うちの所管の部長、大変努力いたしております。  しかし、理想からしますと、文化財に指定された、何と申しますかね、保管に値するものであればやっていきますということじゃなくて、うちから打って出て、これが値するかどうかで評価をして、評価できないことも多々あります。しかし、それらをどうやっていくかということで、人ごとじゃなくて自分たちのまちの問題として論じていけるような、もう一歩入ってみたいと、こう考えております。以上でございます。 ○議長(青野 一)  進行いたします。  9番 大島議員の質問を求めます。                (9番 大島議員 登壇) ○9番(大島九州男)  皆さん、こんにちは。それでは質問をさせていただきます。  今回、2点質問をさせていただいておりますけれども、支援費制度という制度でありますが、なかなか聞き慣れない言葉でありまして、実際どういうものなのかということについて、まず皆さんに広く知っていただき、この制度の問題点、今後どういうふうに改善をしていくように要望していくか等についても、当局を含めいろいろと御議論をいただきたいという思いで提案をさせていただくというようなことも含めて考えております。  まず、この支援費制度というのは、ノーマライゼーションの理念を実現するため、これまで行政が行政処分として障害者サービスを決定してきた措置制度を改めて、障害者がサービスを選択し、サービスを利用するという新たな制度となるものであります。支援費制度のもとでは、障害者がサービスを選択することができ、障害者の自己決定が尊重されるとともに、利用者と施設事業者が直接かつ対等の関係に立つことにより、利用者本意のサービスが提供されるようになることが期待されると。このような文言につきましては、皆さんも介護保険のときに同じような言葉をお聞きになったんではないかというふうに思います。  同じようなことで、この支援費制度が導入されるわけでありますが、この支援費制度導入がされることによって、どんなことが危惧されるか、厚生労働省社会援護局障害保健福祉部に多くいろいろな質問が寄せられております。そこの代表的なものを幾つか紹介させていただきます。  まず、措置制度から支援費制度に変更されることにより、重度の障害者などが施設から忌避されることがないのかと。嫌がられるとか、来ないでくれと言われるようなことはないのかということですね。それから、支援費制度実施に向けて、サービス提供体制の整備をどのように進めるのか。デイサービスとか、そういったいろんなやつ、そういう整備をこの行政とか、また民間業者がどういうふうに進めていくんだろうかと。それに利用者が選択できるよう利用者に対する情報提供をどのように進めるか。  介護保険をやはり導入するに当たりまして、今大体2年過ぎて、ある程度の方が理解をしたというようなことを、前回の一般質問でさせていただきましたけれども、そのときでも、周知して御存じなのは、介護保険を必要とされていらっしゃる方が、再度いろいろな形で申請するときには、今までよりも理解力が早くなったと。ところが、初めて介護保険を申請しに来られる方は、介護保険が始まったときと同じく、非常に説明するのに時間がかかると。ということは、利用者に介護保険でさえ情報提供はうまくされていないという現状にある。この支援費制度の対象となるサービスは何なのか。小規模通所授産施設をどのように取り扱われるのかとか。  また、今まで手話通訳事業など、現在予算措置によって実施されている事業はどうなるんだろうか。支援費支給決定の手続、方法はどのようなものを想定しているのか。介護認定審査会のようなものを設置するんだろうか。支援費支給は、どのような基準に基づいて決定するのか。決定に当たっての客観的基準というものが示されるんであろうか。そしてまた、支援費支給決定におけるケースワーカーの役割は何なのかと。現在、ケースワーカーが行っている業務は、どのように整理をされるのか。  支援費支給決定は、申請のあった種類のサービスや施設についての要否のみを決定することとなるのか。本来であれば、更生施設に入所することが適当なものから授産施設に係る支援費支給申請がなされた場合、どのように判断をするのか、申請時点で、申請区分変更を変更するように指導する必要があるのか。障害者程度区分は、何段階程度になるのか。障害者程度区分は、何をベースとして判定されるか。身障手帳や療育手帳の等級との関係はいかがなものかと。  支援費支給決定時、決定する支給機関はどの程度になるのか。施設の入所期間が長くなると支援費は下がるのか。支援費の額は、施設所在地にかかわりなく一律なのか。支援費の基準は、民間事業者、公立事業者にかかわりなく一律か。また、利用者の負担がふえることはないのか。障害者施設に対して支払う利用料の金額、階層区分は、現行の徴収基準額と比較してどのようになるんだろうか。  そしてまた、介護保険のように市町村によって利用者の負担の水準が異なることはあるのか。支援費支給決定を受けずに、全額自己負担により、支援費支給の対象となる施設サービスを受けることは可能か。  また、支援費の支払いについて、なぜ利用者本人を通じての支払いではなくて、施設事業者の代理事業としたのか。事業者施設がサービスの提供を拒否できる正当な理由として、どのようなものを想定しているか。訪問介護事業者と指定要件は、高齢者対象のヘルパー研修受講済みのものでいいのか。障害者ヘルパー研修所受講が要件となるのか等、いろいろな質問事項が寄せられております。  このような質問が多く寄せられるということは、この障害者支援費制度にかかる人々の感心が非常に高い、そしてまた、不安がいかに大きいかということだというふうに考えております。そこで、本市における今後の対応については、どのような考えを持っているのかというのを、まず最初にお聞きをいたします。  それから、保健所と福祉事務所の統廃合の問題でありますが、当然、この支援費にかかわるいろいろな制度等の関連もありますが、行革にかかわる保健所と福祉事務所の統廃合、そしてまた、社会福祉基礎構造改革とのかかわりで、社会福祉基礎構造改革に伴うさまざまな制度改正がなされております。折しも福岡県は、県財政の深刻さを背景とした事務事業の見直し、人件費の総額抑制、建設事業の規模抑制、財政収入の確保を柱とする緊急財政改革を実施する中で、国の構造改革、行財政改革に呼応するように、保健所と福祉事務所の統合を打ち出して、本年9月、保健福祉環境事務所の開設に向け、現在作業が進められております。  しかし、こうした県行革の動き、特に社会福祉保障制度に直接かかわる福祉事務所と保健所の統合によって、どのような事務所ができるのか、中身がどうなっているのか、市町村との関係はどうなるのかというような一番聞きたい中身がなかなか全体的に見えてはきません。そのため、福祉事務所と保健所の統合問題は、大変に大きな問題というふうにとらえております。  まず、今回この県の行革に伴うワンストップサービスというのは何なのか、ちょっとお聞きしますと、結局窓口を一つにすると。精神障害者の場合、窓口で申請はいろいろ受け付けますけれども、相談業務は保健所でやってくださいというような形、これがワンストップサービスと言えるのか。福祉事務所と保健所の統合で、県はどのような業務をするんだろうか。その結果、市町村との業務連携はどうなるか。国の制度改正に伴う県市町村の役割はどのように変わるか。県から市町村に移管される業務はどんなものになるんだろうか。市町村の財政負担はどうなるかなど、これらの課題についてしっかりと議論をしていくことが必要だと。
     そしてまた、利用者の立場から考えられる課題として、先ほど言いました、措置制度と契約制度との違いというものは何なのか。サービスを受ける方々への情報提供、具体的なサービス受給の方法、利用者負担はどうなるか。利用者にとっての契約制度はどのような利得と損失があり、契約制度の移行に伴い県の業務のうち何が市町村に移譲され、県の福祉事務所はどうなって、市町村に新たにどのような業務ができているのか。そして、受給者やサービスを受ける者の広報など、周知徹底はどうなっているのかというような不明瞭な部分がたくさんあります。そういった点について、この保健所と福祉事務所の統廃合について、変わっていく業務等について、市はどのような見解をお持ちかということを、まず最初に御質問させていただきます。 ○市民福祉部長(丸本直彦)  9番 大島議員の質問のうち1点目の障害者支援費制度について、開設と今後の見通しと、2点目の鞍手保健所鞍手福祉事務所統合について御答弁いたします。  まず、1点目でございます。現行の社会福祉制度は、戦後の復興期に貧困者、身体障害者等が急増する中で、戦渦困窮者を急速に保護救済するため、行政指導で措置の対象者及び内容を判断し、保護救済を行う仕組み、措置制度として制度化され、一定の成果を上げてきましたが、生活水準の向上、少子・高齢化の進展、家庭機能の変化などの社会環境の変化に伴い、今日の社会福祉制度には、従来のような限られたものに対する保護救済にとどまらず、国民が自立した生活を営む上で生じる多様な問題に対して、社会全体に基づいた支援を行うことが求められております。  こうした変化を踏まえ、福祉サービスを利用する者と事業者が対等な立場に立って、福祉サービスをみずから選択できる仕組みを基本とする利用者本意の社会福祉制度の確立を図り、障害者のノーマライゼーションと自己決定の実現を目指すため、社会福祉事業法の改正のほか、身体障害者福祉法、知的障害者福祉法、児童福祉法の一部が改正され、現行の措置制度が利用制度に移行し、障害者サービスについて、利用者の申請に基づき支援費を支給する方式、いわゆる支援費支給方式が、平成15年4月1日から実施されることとなっております。  支援費制度と福祉サービスの内容や指定事業者を利用者がみずから選択し、指定事業者との契約に基づいたサービスを利用するとのことであります。これによりまして、指定事業者は、行政から受給者としてサービスを提供していたものから、サービス提供の主体として、利用者の選択に十分こたえられるようサービスの質の向上を図ることが求められることになります。支援費制度になりますと、利用者は、指定事業者に対し利用料を支払うことになりますが、当該サービス利用に要する費用について公費助成、いわゆる支援をすることから支援費と呼ばれております。  支援費は利用者に支給し、利用者が本人負担分とともに指定事業者に契約の対価として支払う形となり、支払いが滞ったり、指定事業者の受領事務が煩雑化することなどを考慮して、直接市が指定事業者に支払う代理受領方式をとることになっております。  また、支援費制度方式への移行に当たり、特に判断能力が不十分な方々で自己決定することが困難な人たちの社会福祉サービスの利用を支援するために、民法の成年後見制度を補完する仕組みとして利用者保護のための福祉サービス、利用援助事業が制度化されているところであります。  なお、今のところ支援費制度に移行する事業といたしましては、施設入所、居宅生活支援事業のホームヘルプサービス事業、短期入所、デイサービス事業、地域生活援助事業のグループホームでございまして、更生医療の給付、補装具交付、日常生活用具給付事業等は、現行のままで措置制度が残ることとなります。ただ、支援費制度の詳細につきましては、今年の9月ごろに県の方で説明会がございますので、今のところ具体的な詳しい内容はわかっておりません。  それから、2点目の鞍手保健所鞍手福祉事務所の統合でございます。  平成14年9月1日より福岡県鞍手保健所鞍手福祉事務所が統合され、福岡県鞍手保健福祉環境事務所として発足いたします。この統合は情報提供相談、サービス提供など保健福祉の窓口の一本化による住民サービスの向上を図ることを目的としております。地方分権の推進、社会福祉基礎行動の改革などの国の動向の中、地域保健法の施行により、平成9年に福岡県下21の保健所が13保健所に統廃合され、乳幼児健診や栄養相談など、住民に身近なサービスは市町村へ移譲されてきました。サービスの受け手に対応した保健・福祉・医療施策の総合的な推進や市町村に対する一元的な指導、支援、調整など保健所の課題として上げられていました。  これらの状況を踏まえ、保健所には医師、薬剤師、助産師など専門性と技術力をさらに充実し、強化していくことで市町村への支援や広域調整を推進しようということだと聞いております。今まで保健所、福祉事務所、市町村と3カ所に分散していた窓口が9月から保健福祉環境事務所と市町村の2カ所になり、いわゆる住民のたらい回しの状況は多少改善されるのではないかと考えております。以上でございます。 ○9番(大島九州男)  まず、支援費の方でありますけれども、先ほどの話をさせていただいた、この支援費制度と介護保険との関連というのはどうなのかっていうことですね。もともとノーマライゼーションの理念を実現するためというような形のお題目が出ております。介護保険については、私の本音は、老人福祉医療の関係の老人医療保険が破綻する。そして、それを財政的にどう保管しなければいけないか。今の若い人たちから老人医療費をとるということは、これは現実的には不可能だと。それでは、どうするかと、40歳から介護保険という新たな制度をつくって、そういう今まで医療保険で対応してきた介護の部分については、その保険に移行しますと、その分老人医療費を削減しようかと。将来的には、介護保険と医療保険とが、私一緒になってしまうんじゃないかという考えを持っているわけですね。  それならば、最初になぜそういったことをはっきり国民、市民に知らしめた制度にしていっていないのか。だから、お題目を上げて、いかにもらしいことを言っているけれども、目的は最終的にそういう老人医療保険を一緒にしてしまった新たな制度をつくるための第一段階なのかなという思いがしているわけですね。そうすると、この支援費制度についてもどうなのか、先ほどの話ではありますけれども、利用者本意のサービスが提供されますよとか、これで措置と違って自分で選択できますよと、まさしく介護保険と同じような話の中で進んでいるわけですよね。でも、これふたを開ければ、今までたくさん障害者のために行政が措置をして予算をつけていたけれども、財政が厳しいから、こういう支援費制度という形にして1割程度の負担をしてもらいながら、後は足りないものは公的に助成支援をしていこうというような、いうなれば行革の一つの新しい制度なのかなっていうふうな見方もできるわけですよね。  だから、そこら辺を現場にいる福祉を担当する人たちが、今、国は来年に向けて、9月にそういった新しい制度として出てきますから、細かいことはわかりませんというふうに言っていますが、細かいことわかりません、9月に下りてきたやつを市民に知らせていきますよということではなくて、私が言いたいのは、先ほどいろんな質問しましたね、ああいう質問について、具体的に福祉事務所は、そういう厚生労働省に質問して、そういったことに対してどういうふうに対応していこうかなんてことを考えているのかっていうことですよ。  先ほども言いました、支援費制度のQ&Aでいけば、それなりの回答は出てきているわけですよ。だから今、9月になるから細かいことわかりませんと言っていますけれど、市民には、先ほど言ったような質問については、厚生労働省はこのような考えを示していますよと。ただ、それは今、まだ決定ではありませんけれどもということなんですよ。だから、そこら辺、逆に言うならば、直方市としてやはり障害者の福祉については、こういうことを要望したいと、決まる前だからこそ言えるものがあるんではないのかと、そういう思いがするから、私は決まる前に質問をしているわけなんです。  この中でやっぱり一番市民の皆さんが、どうなるんだろうかなというのは、やっぱり使用する人の利用料ですよね、そういう利用料がどういうふうになるのかなんていうのは、やはり皆さんが一番感心あることだというふうに考えるわけです。そういったことに関しても、例えば、ちょっと幾つかその回答を言いますが、市町村によって利用者負担の水準は異なることはあるのかというふうな質問に対しては、新たな制度におけるサービス利用者等の費用負担基準については、利用者本人またはその扶養義務者の負担能力に応じて、厚生労働大臣が定める基準を超えない範囲内で市町村が定めることとなっていますよと。ということは、市町村により利用者負担の水準が異なることがあり得るというふうに回答しているわけですよ。  こういうふうなことは、やはりね、今そういう支援を受けられている方はどうなのかというようなこと、大まかな大事なことは、4、5点ぐらいは、やはりそういう団体の人とか、そういう人を通じて事前に情報提供する必要があるだろうし、こういうことについては、皆さんはどういうふうなお考えをお持ちなのかということをお聞きして、そして、それをまた厚生労働省等に投げかけるというような積極的な行政の姿勢が私は必要であると。そういう思いから、今回も質問をしているということです。だから、行政のスタンスとして、国が決めたそれを、市民にそのままやってもらうんではなくて、これからは地方の時代と言われ、地方自治を推進していく中では、地方がみずから、その国やそういう機関にいろんなことを投げかけていく、これが大事になっていくというふうに私は持論を持っているわけであります。  そうした場合に、私が疑問に思っていることがまた一つありまして、これをちょっと調べていく中で、特定疾病と言われるその疾病の方は、若いときにその障害を負った。例えば30歳で、その特定疾病の障害を負った方が40になったら、それは障害者じゃなくて介護保険に移行するというような制度があるというのをちょっと聞いたわけですよね。それはどういうふうになっているのか、例えばその特定疾病の15なら15の疾病は何なのか、そして、それを今受けられている方、自分が今は障害者として受けているけれども、自分は、40になったら介護認定を受けて介護保険に移行しなきゃいけないんだと。たまたま僕は30と言いましたけど、39歳でその現状にある人、また、今40歳になっている人、それは来年になったら要介護認定を受けて介護保険に移行するとなれば、それなりのやはり用意と今からの情報収集が必要になるわけですよね。  具体的にそういうふうにかかわる人、今障害者のそういった申請は、皆さん受けてらっしゃるわけでしょうから、その受けた中に、今いう来年から介護保険に認定を受けて移行しなければいけない人に対して、そういう情報提供はしているのかということです。ちょっとこれ一つ、もし部長わからなかったら課長でもいいですから答弁していただいて、そこ具体的なところ、それが一つですね、やっぱり聞きたいんですよ。  やはりそういう方は非常に不安だと思うんですよね。だから、行政のサービスとして、そういった不安を取り除き、こういう新しい制度ができたときにはすんなりと移行する。それをしっかりさせることがやっぱり行政のサービスである。そういう観点から、その特定疾病と言われる疾病は何なのか、そしてまた、そういうふうに該当する人たちに対して、どのような情報提供をしていっているのかというところを、まずちょっと2点目にお聞かせいただきたいと。  そして、先ほどの福祉事務所ですよね、保健所の統合の関係ですけれども、窓口を一本化するというようなところが、一つのねらいだというふうに言っていますけども、これもいうなれば、行革という一つの中で統合していって経費削減、それはね、悪いこととは言いません。悪いこととは言いませんが、徹底しなきゃいけないんじゃないのかということなんですね。  これを一つ、またちょっと細かいことですけれども例を挙げますとね。精神障害者の場合ですよ、精神障害者のその福祉に関する窓口というのは、平成14年の4月以降は、まず精神障害者の手帳の申請とか、あと通院医療費公費負担の申請、福祉サービス利用についての相談、助言、あっせん、調整等というようなことで、市町村が窓口になりますよというふうに言っているわけですね。そして、市町村では、精神障害者の居宅介護事業、要はホームヘルプサービスですよね、それから精神障害者の短期入所事業、ショートステイサービス、それから精神障害者地域生活援助事業、グループホームこういうものは、市町村を中心として実施できる福祉サービスですよっていうふうに言っているわけですよ。精神障害者を抱えた市民が相談に来ましたと、相談業務は従来どおり保健所ですよと言われて、先ほどの答弁にありましたけどね、住民のたらい回しがなくなると言っていましたけど、なくなってないじゃないですか。だから、そこら辺を具体的に市民は知っているのかなということですよね。  正直に言いまして、私も今回質問をするから調べてわかるんです。あえて自分の方から踏み込んでいって調べていくとそういうことはわかるけれども、ただ、窓口が市町村になりましたよということで行ったら、まず、それは保健所へ行ってくださいよと、そして、それでこうなったときの手続の手帳の交付とか、そういう公費負担の申請は市役所でやりますよって言うんだったら、これは、まず最初に保健所へ行った方がいいわけですよね。  だから、そういう部分の業務分担についても、ワンストップサービスというなら、これは県に言って、県に相談窓口を市町村にも置けるように、県から1人専門家を派遣するなり、相談日を決めて、精神障害者の相談窓口は、市民課のどこどこ窓口で、何曜日のいついつやっていますよとか、いうようなことをやって初めてワンストップサービスなんでしょう。そういうこともなくして、ただ福岡県は行革のために、これを統合しますよ、市町村に受ける業務はこれですよ、いいですかって、はい、わかりました。実際に直方市は、そういう相談業務に来られたときに、ただ、手帳の申請とあれしかできませんからといって、本当に親身になって聞いてほしいと思って来た人を保健所にぽんとやるのかっていうことですよ。  それであるなら、ちゃんとそういうことに対応できる人材の育成も必要になるんじゃないのかということです。これは4月からやっているはずなんですよ。今の現状は、どうなのかっていうことです、実際そんな申請に来る人なんていませんよと、従来皆県に行って、保健所へ行って、保健所からこうやって来るんですから、うちらのところの業務には支障はありませんよというのかね、であれば、全然そういうふうな窓口が移行したなんていうことは、市民はわかってないと思いますし、非常にいろいろ問題がある。これは、やはり現場の課長とかじゃないとわからないと思いますけれども、そこら辺どうなんかというようなことも踏まえて、ちょっと簡単に答弁をいただきたいと思います。 ○市民福祉部長(丸本直彦)  9番 大島議員の2回目の御質問に御答弁いたします。  1点目は、情報提供しているのかということと、特定疾病についてでございます。  先ほど申しまして、まことに申しわけございませんが、詳細がまだ本当にわかっておりませんもので、情報については、今のところ障害者団体の方等にも、まだ話はやっておりません。ある程度9月まで待ってというものかどうか、その辺ちょっと内部で今後協議いたしまして、アウトラインでもこういうふうになりますよとわかれば説明してまいりたいと思います。  それから、特定疾病でございます。これは15ございます。申し上げますが、初老期の痴呆、脳血管疾患、それから筋萎縮性側索硬化症、パーキンソン病、それから脊髄小脳変性症、シャイ・ドレーガー症候群、閉塞性動脈硬化症、糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症、糖尿病性神経障害、慢性関節リウマチ、両側の膝関節または股関節に著しい変形を伴う変形性関節症、それから慢性閉塞症肺疾患、後縦靭帯骨化症、脊柱管狭窄症、骨折を伴う骨粗鬆症、早老症であります。  次に、2点目の保健所の関係でございます。  確かに平成14年4月から精神保健の分が一部移管されてきております。直方市の業務といたしましては、精神障害者保健福祉手帳、それから通院医療費公費負担の申請事務のみでございます。先ほど議員が言われましたように、相談事ですか、それについては、直方市じゃなくて保健所だけでやっております。その件につきましても、今後どういうふうにというか、今のところ県も9月に統合になっておりますので、従来からの保健分につきまして、結核、エイズとの感染病諸対策、それから難病対策、デイケア相談、訪問指導など一部の精神保健対策、未熟児小児特定疾患等に関することとされておりますが、まだ最終的には県の方も事務分掌がはっきりしておりませんので、その辺についても詰めていきたいと思っております。以上です。 ○9番(大島九州男)  あんまり部長、細かいことを言うと困るでしょうからあれですが、基本的に介護保険との移行の関係、今渡辺議員がちょっと言っていただいたんですけど、そこら辺がどうなるのかというのが、やはり一番心配なところだと思うんですよ。だから、その15疾病はわかりました。  私の知り合いにも糖尿病性網膜症のお友達がおりますが、その方が40過ぎた、そしたらどういう形で今後こうなっていくのか。ここにちょっと私が先に言いますと、障害者施策と介護保険、30歳から39歳までの普通障害の方は、障害者施策は64歳まで、介護保険は65歳からですね、同い年の30歳から39歳までの特定疾病の障害の方、その方は障害者施策が39歳まで、そして介護保険の適用が40歳からですよ。次に40歳から64歳の普通障害の方、障害者施策は64歳までです。そして、介護保険は65歳から。次に、特定疾病の障害の方は40歳から64歳までの人で見た場合に、障害者施策は認定があれば40歳から介護保険になると。その介護認定が受けられない人は、障害者施策になるというようなことなんですよね。  そうすると、その中で、今自分が今言ったラインの中のどっちに当てはまるのかなというのも非常に不安でしょうということです。その障害者団体の人たちを通して、早くそういうケースによってわかっていることについては情報提供してあげて、そして、それに向けた準備をしていかなきゃいかないということを言っているわけですよ。だから、国が決めました、そして、その国が決めましたから、市民の皆さんこうですよと、来年4月1日からこうなりますよというようなことが、例えば1年前からわかっている人と、4月1日を過ぎて通達が来てからやった人では違うでしょうちゅうわけですよ。  だから、ちゃんとそういう制度が変わると、そして、どうなるかというのを障害者団体の皆さんが自分たちでいろいろ調べる努力をされている方もいらっしゃると思う。だけど行政は、特に福祉事務所としては、そういうことをきちんと表にまとめて、そして、それを個人、個人にやるサービスをする必要があるでしょうと言っているわけですよ。そこから出てきた質問については、それは、まだ国が検討していたりするもんでしょうから、我々の方から直方市として質問を投げかければ、必ずその回答は返ってくるわけですよ。  例えば個人一人の障害者が、これはどうなっているんだろうと思って、厚生労働省に質問するようなことはできないでしょう。やる人もいるかもしれませんけれども、そしたら、それを素直にすっとこたえてくれるかっていうのは非常に難しい。だから、行政としてそういう窓口をしっかりして、今やることは何なのか、これは、今その新しい制度が始まる前に情報提供をして、その市民の声を聞いて、そして、いかに市民が安心してその制度を受け入れることができるかというのをやるのが今の仕事ですよ。  そして、それに平行してやらなきゃいけないこと、ちょっと僕が思うのは、これは精神障害者の居宅介護事業のホームヘルプとかショートステイとかグループホームは、直方市はやってないと言っていましたよね。ということは、これは市民サービスとして、そのサービスがない直方市を、その障害者は自分が住むまちとして選びたいのかということです。私は今一生懸命言っているのは、住民も自分たちが住むまちを選ぶ時代になるわけですよ。そしたら、市町村合併とか今言っていますが、市町村合併も一部の権力者とか、首長や議員の利害によって枠組みを決めるとか、県の考え方で枠組みを決めるという時代ではないんですよ。市民がみずから、自分たちはどんなまちに住みたいのかということ選んで決める合併であるべきという信念を私は持っています。  その中から言ったら、特に精神障害者の皆さんは、直方市には住みたくないと思いますよ。もし、私がそうなら、そういうサービスがあるところに自分の身内は移したいとか、自分の身内はそういうところに行ってもらいたい。また、直方市を愛して直方市にずっと住みたいという人は、直方市に早くそういうものをやってもらいたいという思いを持つのが当然じゃないですか。それが市民のための市政であるべきという考えを持っております。  現実的に、この制度については、先ほども言いましたように、まだ国が決めてないからとか、まだ来年の4月からだとかということではなくって、先ほど部長が言っていただきました、再度確認しますけれど、今わかる範囲の中でまとめたものを、そういう障害者の皆さん、そういう方たちに情報提供を早急にする用意はあるのかということを、再度確認をさせていただきます。  それから、要望ですけれども、特にその精神障害者のホームヘルプとかショートステイ、グループホーム等の事業については、早期に実施ができるように、あらゆる角度から取り組んでいただきたいということを要望して、2点目については終わりますので、部長答弁をよろしくどうぞ。 ○市民福祉部長(丸本直彦)  9番 大島議員の3回目の御質問です。周知につきましては、広報、民生委員、民生委員協議会、各種団体に、それから身障相談員の方、知的相談員を通じてやっていきたいと思っております。以上です。 ○議長(青野 一)  以上をもって通告による一般質問は終わりました。  本日の日程は全部終了いたしました。  明日14日、午前10時より会議を再開することとし、本日は散会いたします。                               13時54分 散 会...